くらし 2025年度内閣府選定SDGs未来都市 歴史と文教の城下町 高鍋
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- 発行日 :
- 自治体名 : 宮崎県高鍋町
- 広報紙名 : 広報たかなべ 令和7年9月20日号
「持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)」は、2015年に国連で採択された、2030年までに世界中の人々が協力して取り組むべき17の目標です。環境や福祉、教育、平和など、私たちの暮らしに深く関わる課題を解決し、誰一人取り残さない未来を目指しています。本特集では、SDGsを紹介するとともに、高鍋町が住み続けられるまちづくりのために取り組んでいく姿をお伝えします。
■高鍋町のSDGsの認知度と取組に関するアンケート(8月18日~31日にかけて町公式LINEアカウント上で実施、回答者数416)


■高鍋町立わかば保育園のみんなが教えてくれました
みんなで取り組んでみよう!こんなこともSDGsだよ!
「食べものはなんでも残さず食べる」
「段ボールやトイレットペーパーの芯でおもちゃを作る」
「冷房が入っているときはドアを閉める」
「おばあちゃんの家で野菜を育てて食べる」
「帰ってきたらまず手洗いうがい」
「買い物するときはエコバッグを用意」
「海に遊びに行ったらゴミ拾いをする」
■高鍋町はSDGs未来都市へ
今年7月、高鍋町は地方創生SDGsの達成に向け、優れたSDGsの取組を提案した地方自治体として「SDGs未来都市」の選定を受けました。これからの高鍋町は、「先人の起業家精神を学び、ワカモノがSDGsの考えを事業創出に繋げるまち」の実現に向けた取組を進めていきます
■2030年のあるべき姿(目指す将来像)
▽先人たちの生き方に学ぶ人づくり・まちづくりを推進する町
高鍋町は、第7代高鍋藩主・秋月種茂公が設立した藩校「明倫堂」に学び、住友財閥の発展に尽力した鈴木馬左也をはじめ、社会性のある事業を成し遂げた多くの先人を輩出してきました。その精神を受け継ぎ、小中高一貫で社会に貢献できる人材育成に取り組み、未来のリーダーを育てていきます。
▽高校生が地域課題を探究し、自分ごととしてまちづくりに参画する町
町内2つの県立高校が連携し、地域との協働を進めます。高鍋駅を交流拠点とし、蚊口浜周辺の活性化やオーガニックマルシェ等に関するイベントを展開。高校生は総合学習を通じて地域課題を探究するなど、未来の担い手として積極的に活動していきます。
▽新産業の創出と起業家を輩出する町
ブルーカーボン等を活かした起業家教育を推進し、環境・社会起業家の育成を目指していきます。さらにふるさと納税を軸に地場産品活性化や地域商社設立を進め、産官学金連携で新産業創出と若者の定着を図ります。※ブルーカーボン:大気中の二酸化炭素が海洋生態系に吸収され、長期間にわたって海洋内に貯留される炭素のこと。
▽海洋環境を保全し、生物多様性やネイチャーポジティブを実現する町
長年町民によるビーチクリーン活動が続けられてきた蚊口浜では、近年気候変動の影響で天然牡蠣が採れなくなるなど環境変化が進んでいます。町は海の環境回復を進めながら、牡蠣漁の復刻や環境保全、新産業づくりに取り組んでいきます。※ネイチャーポジティブ:生物多様性の損失を止め、自然を回復軌道に乗せること。
▽地域における担い手となるワカモノを、スポーツを通じて育てる町
ラグビー文化を生かした若者の育成に取り組みます。高校生がリーダーとなり小中学生との信頼関係を築く研修を行い、町と若者の“ONE TEAM”を形成。地域の若者の新しいスタンダードとして定着させ、持続的な人材育成を目指します。
