健康 [保健だより] 睡眠のためにできることから始めよう良い睡眠から健康に!

良い睡眠には、量(時間)を確保することと質(休養感)を上げることの2つが重要です。どちらが欠けても良い睡眠になりません。睡眠時間は長すぎても短すぎても健康を害する原因となり、朝目覚めた時に感じる休まった感覚(睡眠休養感)は良い睡眠の目安となります。
例えば、日中にしっかり体を動かし、夜は暗く静かな環境で休むといった、寝て起きてのメリハリをつけることは睡眠休養感を高めることに役立ちます。
美郷町の特定健診問診時に睡眠で休養が十分にとれていると回答した人の割合は年々少しずつ減ってきています。睡眠時間を確保し、睡眠休養感を高める工夫を日常生活に取り入れましょう。

■個人差を踏まえて取り組みましょう。
◇こども
1~2歳は11~14時間、3~5歳は10~13時間、小学生は9~12時間、中学・高校生は8~10時間を参考に睡眠時間を確保しましょう。朝は太陽の光を浴びて、朝食をしっかり摂り、日中は運動をして、夜更かしはほどほどに。

◇成人
睡眠時間は6時間以上を目安として必要な睡眠時間を確保しましょう。日常の食生活や運動、寝室の睡眠環境などを見直して、睡眠休養感を高めましょう。

◇高齢者
寝床にいる時間は8時間以内を目安に。寝床の中で過ごす時間が長すぎると睡眠休養感が低下し、日中の眠気が強まる可能性があります。日常の食生活や運動、寝室の睡眠環境などを見直して、睡眠休養感を高めましょう。
長い昼寝は夜間の良眠を妨げるので日中は長時間の昼寝は避け、活動的に過ごしましょう。

◇睡眠環境
寝る前や寝床の中でのTV、ゲーム、スマホの使用を控えましょう。スマホやタブレットには体内時計への影響が強い「ブルーライト」が多く含まれており、寝る前や寝床の中でのデジタル機器の使用は、夜更かし・朝寝坊・睡眠不足を助長します。成人に比べてこどもの方が光の影響を受けやすく、睡眠には脳を休めるという目的があるのですぐイライラする、切れやすい、勉強・運動に集中できないといったことが起きやすくなります。

◇生活習慣
ストレスが高い状態のまま寝床に入ると睡眠休養感が低下します。日中のうちにストレスを発散させ、寝る前にリラックスする方法を身につけましょう。

◇嗜好品
カフェイン飲料(コーヒー・コーラ類・エナジードリンクなど)の摂取量を減らしましょう。
夕方以降のカフェイン摂取、飲酒、喫煙は睡眠の妨げになるため控えましょう。
寝酒習慣はかえって眠りを悪化させます。

生活習慣や睡眠環境、嗜好品の取り方を見直しても睡眠休養感が高まらない場合には、不眠症、閉塞性睡眠時無呼吸などの睡眠障害やうつ病などが隠れている可能性があるので、早めに医療機関を受診しましょう。

お問合せ:健康福祉課
【電話】66-3610