- 発行日 :
- 自治体名 : 宮崎県美郷町
- 広報紙名 : 広報みさと 2025年8月号
夏は「食欲がない」「疲れがとれない」「冷たいものばかり食べてしまう」などの悩みをよく聞きます。今回は、「食べて防ぐ、熱中症と夏バテ」についてお話します。
■熱中症に備えよう
熱中症にかかりやすい状況として、炎天下での作業やスポーツ、クーラーが効かない室内、睡眠不足や食欲不振など体調が悪い時、などがあります。
※高齢者は暑さを感じにくく、汗をかきづらいため、特に注意が必要です。
※熱中症の初期症状…めまい、立ちくらみ、気分不良、吐き気、頭痛、ぼーっとする、力が入らない、筋肉のけいれん、など。これらの症状が見られたら、すぐに涼しい場所へ移動し、水分と塩分を補給しましょう。改善しない場合は、医療機関へ相談を。
◇熱中症対策のポイント
・暑い時間帯の外出や作業はなるべく控え、涼しい室内で過ごす。
・毎日、こまめな水分補給を心がける。
・たくさん汗をかいたら、塩分と糖分の入った飲み物(経口補水液など)を飲む。
・食事を抜くと脱水症状が起こりやすくなるので、1日3食しっかり食べる。
※水分と塩分補給を意識して食事をしましょう。汁物(味噌汁やスープなど)、水分の多い野菜や果物(きゅうりやトマト、スイカなど)、牛乳、豆腐などを積極的にとりましょう。
■夏バテを防ぐ食事の工夫
◇ビタミンB群で疲労回復
食事でとった栄養素をエネルギーに変えるために、ビタミンB群が必要です。不足すると、エネルギー代謝がうまくいかず、疲れを感じやすくなります。
※多く含まれる食品…豚肉、マグロ、うなぎ、レバーなど
※ニンニク・玉葱・にら・ねぎに含まれるアリシンは、ビタミンB群の吸収をアップさせるので、一緒に調理することをおすすめします。
◇「そうめんだけ」はNG
そうめんに具を加えることで、栄養バランスが整い、香りや彩りで食欲がアップします。
※おすすめの具材…豚肉や鶏肉、温泉たまご、トマト、キュウリ、おくら、しその葉、みょうがなど。
◇ねばねば食品を食べる
胃腸の働きを助け、ビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富です。食欲がない時でも、ツルっと食べることができます。
※おすすめ食材…納豆、オクラ、モロヘイヤ、山芋、もずく、めかぶ、など。
◇「塩辛いもの」と「辛いもの」に注意
これらは食欲増進に効果的ですが、食べ過ぎると逆効果になります。
※塩辛いもの…高血圧、むくみ、消化不良の原因に。
※辛いもの…胃腸障害、脱水などを引き起こす。特に高血圧のある人は、塩辛いものは食べ過ぎないようにしましょう。
熱中症と夏バテは、一人ひとりの心がけで、予防することができます。食事の工夫と水分のとり方を見直し、健康的な夏をお過ごしください。
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