くらし 特集 DX(ディーエックス)で元気な垂水市を目指して(1)

本特集では、本市が取り組むDXについて解説するとともに、本市のDX政策アドバイザーである陳内裕樹氏と尾脇市長が、本市の目指す未来についての対談を行った模様をお届けします。

【01】DX
DXとは、「デジタル・トランスフォーメーション」の略称で、進化したIT技術(PCやスマホなどで利用される情報技術)を浸透させることで、人々の生活をより良いものへと変革させることです。

【02】自治体DX
自治体DXとは、行政手続のデジタル化や行政内部のデータ連係などを通じて、住民の利便性向上と業務効率化を図るものです。
本市においては令和4年10月、デジタルの力を活用し、本市の様々な課題を解決し、持続可能で活力のある垂水市の実現のため『垂水市デジタル宣言』を行い、令和5年8月には『垂水市DX推進計画』を策定し「デジタルの力で元気な垂水市をつくる!」を目指すべき姿に掲げ、DX関連施策を推進しています。

【03】デジタルの力で元気な垂水市をつくるための基本方針
『垂水市DX推進計画』では本市の目指す姿の実現に向け、4つの基本方針を定め、施策を推進しています。

◆基本方針1 市民の幸福のためのデジタル社会の推進
(1)マイナンバーカードの普及促進
→安心・安全、便利で快適なデジタル社会の構築

(2)収納方法の多様化
→市民サービスの向上/会計処理等の業務効率化

▽例
コンビニ納付・キャッシュレス決済
・市税等の納付書で、バーコードの印字があるものはコンビニ納付やスマホアプリ決済が可能です。
・各窓口での手数料等の支払いもキャッシュレス決済が可能です。
(※詳しくはお支払い窓口へお尋ねください。)

(3)行政手続等のオンライン化の推進→市民の利便性向上および行政運営の効率化

◆基本方針2 誰一人取り残すことのない教育環境の充実
(1)デジタル活用のサポート
→デジタルデバイド対策(地域間格差および個人・集団間格差等の解消)

▽例
垂水市公衆無線LANサービス
・利用者に対する利便性の向上や災害時の活用等を目的に、市内の公共施設等で公衆無線LANサービス「TARUMIZU_CITY_FREE_Wi-Fi」を提供しています。

(2)GIGAスクール構想の環境整備
→児童・生徒の情報モラル習得および基本操作習得/ICT環境整備

◆基本方針3 多様な人々との関わりを目指すためのデジタル技術の活用
(1)デジタル技術を活用した市民向け情報発信の強化
→安心・安全、便利で快適なデジタル社会の構築

(2)デジタル技術を活用した本市の魅力発信の強化
→市民の利便性向上および行政運営の効率化

◆基本方針4 持続可能な市民サービスを実現するための業務効率化の推進
(1)情報システムの標準化・共通化
→行政運営の効率化及び住民サービスの向上

(2)AI(※1)・RPA(※2)の利用推進
→AI・RPAの調査研究および利用促進

(※1)A1…人間の思考プロセスと同じような形で動作するプログラム。
(※2)RP…Aこれまで人間が行ってきた定型的なパソコン操作をソフトウェアのロボットにより自動化するもの。

(3)テレワークの推進
→多様な働き方による生産性の向上

(4)職員のデジタルリテラシーの向上
→デジタル技術を主体的に活用できる職員の育成

(5)セキュリティ対策の徹底
→情報セキュリティポリシーに基づく運用

(6)ペーパーレス化の推進
→コスト削減、業務効率化および生産性の向上

▽例
ペーパーレス会議システム
・全庁的なペーパーレス化を推進しています。現在は庁内会議等のほか令和7年第1回垂水市議会定例会から一般質問および委員会等においてもタブレット端末を利用し、用紙・費用削減効果が見込まれています。