- 発行日 :
- 自治体名 : 鹿児島県薩摩川内市
- 広報紙名 : 広報薩摩川内 第490号 3月通常版
■社会の動きから見てみましょう
固定的な性別役割分担が前提
○昭和モデル
・いわゆるサラリーマンの夫と専業主婦から成る世帯を前提
・長時間労働や転勤を当然とする雇用慣行
↓〔変革〕新しい生活様式・働き方
・若い世代を中心に、生活様式や働き方についての考え方が変化、多様化
・家族の姿の変化、人生の多様化
・単独世帯やひとり親世帯、共働き世帯の増加
○令和モデル
・希望が満たされ、能力を最大限に発揮して仕事ができる環境の整備
・仕事と家事、育児などのバランスが取れた生活
・女性の経済的自立
(令和5年版男女共同参画白書抜粋)
近年、さまざまな世代の理想とする生き方や働き方に対する考えが大きく変化し、人生が多様化しています。性別により役割を固定的に分けて考えることが前提の「昭和モデル」から、全ての人が希望に応じて家庭でも仕事でも活躍できる「令和モデル」に切り替えることが求められています。
■地域活動でも令和モデルに
これまでの地域活動も、男性が中心に物事を決め、女性は女性の役割としての接待や補助的な仕事などに分けられる傾向が多くありました。
地域に暮らす皆さんの家族の形や働き方、価値観が大きく変化している中、性別や年齢にかかわらず、誰もが楽しく参加でき、必要とされる活動に変えていく仕組みづくりを考えてみませんか。
・「女性部」ではなく「交流推進部」に変えてみよう
・そうだね、誰でも参加できるね
・世代間交流と子育て世帯を応援する活動を一緒にやってみたい
○見直しのヒント
・女性や若者、また、多様な生活様式にも配慮した時間帯や曜日の設定
・役職や性別にかかわらず、誰もが発言しやすい雰囲気づくり
・行事などを行う際の役割分担を性別で決めない
・役員の数を男女半数に近づける
○数字で見る男女の差
・令和4年度 厚生年金受給平均月額(全国)
参照:厚生労働省「令和4年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」
・令和5年度 県内の男女間給与比率
参照:厚生労働省「令和5年度賃金構造基本統計調査」
・県内の雇用形態別雇用者割合
参照:鹿児島県統計課「令和4年就業構造基本調査結果 鹿児島県の概要」
■日本のジェンダー・ギャップ
2024年のジェンダー・ギャップ指数は世界の146カ国中118位で、依然として、主要先進国の中では最下位です。
政治と経済の分野の値が低く、女性の労働人口参加率は低くないものの、管理職の割合の低さや男女間の所得格差などが影響しています。
■わたしたちにできること…
ジェンダー・ギャップを解消するために、女性に偏っている家事や育児、介護などのケア役割を、性別にかかわらず役割分担していきましょう。
あなたの身の周りにもある性別により偏っている役割に気付き、その分担を見直してみましょう。そして、多様な生き方や働き方を尊重するため、子どもの頃から刷り込まれている縛られた考え方に気付き、発想を広げていくことが大切です。
誰もが多様な生き方を選択でき、自分らしく活躍できる環境を作っていきましょう。
問合先:本庁コミュニティ課生涯学習・ひとみらい政策G
【電話】内線4741