健康 健康コーナー

◆産後のママの身体と心の健康
女性にとって妊娠から出産、産後は、環境やホルモンバランスが大きく変化します。そのために身体や心に悪い影響が起こることも少なくありません。

・身体の変化
産前産後は女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)のバランスが大きく変化します。胎盤ができるとともに分泌量が上昇し、胎盤が体外に出る産後は急激に下降します。また、産後は母乳を作るホルモンが女性ホルモンの分泌を抑えるために、少ない状態が続きます。そのため、肌が荒れやすい、髪の毛が抜けるなどの影響も出やすくなります。

・心の変化
気持ちの面では、急激なホルモンバランスの崩れにより、精神的に不安定になりやすい時期でもあります。慣れない子育てなどによるストレスも加わり、産後3日~1週間前後は些細な出来事で悲しくなったり、イライラしたり、不安な気分になったり、一時的に気持ちの揺れが激しくなる『マタニティーブルー』が起こりやすいです。長期にわたって気分が沈む、食欲の低下や増加、疲れやすく気力が低下して考えがまとまらない、集中が続きにくいなどの『産後うつ』を生じることもあります。
「いつもと違う?」と気づいたら、一人で抱え込まずに家族や身近な人に相談したり、SOSを出して助けを求めたりしましょう。また、心と身体の不調が続くときは医師や保健師に相談し、病院を受診しましょう。周りの家族のみなさんは、励ましたりせずにその人のペースに合わせて、頑張りすぎないよう家事・育児を一緒にしたり、ゆっくり休養できる環境を整えてあげましょう。

◇産後のママをサポートする事業
・産婦健康診査
産後2週間頃と1か月頃に、お母さんの心身の回復や授乳状況などの健康状態を確認するための健診です。

伊佐市では令和6年10月から『1か月児健康診査事業』を開始しました。お子さんが生後1か月頃に産婦人科等で受診される、1か月児健康診査にかかる健診費用の一部を市が助成する事業です。産婦健診と共に受診してください。

・産後ケア
出産後の体調がすぐれない、気持ちが落ち着かない、育児に不安がある、周りから育児の協力がもらえないため休めないなどお困りのお母さんと赤ちゃんをサポートするための事業です。伊佐市ではおおむね産後5か月までのお母さんと赤ちゃんを対象とした産後ケア事業を実施し、費用の負担を行っています。なかむら産婦人科で利用できます(申請が必要)。

・産後ママサポートチケット
産後1年未満のお母さんを対象に、「乳房マッサージや母乳に関する相談」「産後の体調に関する相談」「赤ちゃんの育児の相談」「お乳に関する相談(断乳や卒乳)」を行います。産婦1人につき、2回は無料で利用できますが、なかむら産婦人科に予約が必要です。

・こんにちは赤ちゃん訪問
生後4か月までの赤ちゃんのいるご家庭に、母子保健推進員や保健師がうかがい、お母さんのお話をお聞きしたり、母子保健事業等のご案内をします。

問い合わせ:こども課こども健康係
【電話】23-1311(内線1212)