しごと SATSUMA×WORK さつま×しごと vol.48

■生活支援員×山下雄基
社会福祉法人ひいらぎ会では、利用者の心豊かな生活のため、地域に根ざした福祉サービスを提供しています。今回は障害者支援施設「宮之城ふくし園」生活支援員の山下雄基さんに話を伺いました。
「人と接する仕事に興味がありましたが、高校卒業前にボランティア活動を体験し、福祉の仕事に興味を持つようになりました」と話す山下さん。専門学校を卒業後、地縁性はありませんでしたが、高校からの同級生と同園に就職。職場の雰囲気も良く、すぐに馴染むことができました。
「約40名の利用者が施設入所されており、日中は「生活介助」「自立支援」「農耕」の3班で活動しています。私は主に自立支援班を担当し、部品組立などの委託作業や機能訓練、運動などを行っていますが、作業状況によって他の班のサポートも行っています」職員は、日勤、夜勤、早番、遅番の勤務形態で利用者の生活を支えています。
「変則的な勤務ですが、その分時間をうまく使うようにしています。今までクレーンゲームやバイクなど色々な趣味にハマったことがありますが、最近は爬虫類の飼育に興味が湧き、自宅でトカゲを9匹飼育しています」と意外な趣味についても笑顔で話す山下さん。
「障がいを持つ利用者への支援方法はさまざまであり、上司や同僚と情報共有を行い、状況に応じて最適な支援を提案しています。それでも、利用者の生活に変化が生じないことも多く、反省することもしばしばあります。利用者と支援員は、信頼関係が第一。コミュニケーションは常に欠かせませんが、利用者の楽しそうな姿や笑顔が見られると、この仕事をやっていて良かったと心から感じられ、達成感を覚えます」

○山下 雄基(やました ゆうき)さん(43)
鹿屋市(旧輝北町)出身。
県内の高校を卒業後、宮崎県の専門学校を経て、社会福祉法人ひいらぎ会へ就職。
31歳で結婚し、妻と2人の子どもと佐志区に在住。

取材中も利用者が山下さんへ笑顔で話しかける機会が多く、良好な関係がうかがえる。
トカゲ飼育はYouTubeを観たのがきっかけ。県内のペットショップなどで情報収集をしている。