文化 戦後80年 平和への想いを未来へ
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- 発行日 :
- 自治体名 : 鹿児島県南大隅町
- 広報紙名 : 広報南大隅 令和7年10月号
■やしまたろうの日 やしまたろうと平和を詠む
戦争と平和を見つめ続けた、絵本作家であり画家でもある八島太郎は、「平和への願い」を胸に、私たちに希望と命の尊さを伝え続けてきました。また、晩年は俳句の会をつくり、「言葉」を、「日本語」を大切にしていました。
今年は戦後80年。この節目に、皆さんが感じる平和や感謝の気持ちを俳句で表現し、想いを未来へつなぐ機会となるよう、9月28日「やしまたろうの日 やしまたろうと平和を詠む」を開催しました。
◆講話 八島太郎について
講師:水枝谷清春氏
八島太郎にはいくつもの顔があります。画家、児童絵本作家、漫画家、プロレタリア美術家、反戦画家、絵物語作家、米国戦略情報局員、自由律俳人等、このすべてが八島太郎その人なのです。八島太郎は、美しい故郷根占と周りの人々に、豊かな感性と、人を愛し、平和を願う心を育んでくれました。
◆句会 ワークショップ
講師:瀬角龍平氏
句会ワークショップが開催され、「柿」「彼岸花」という席題のもと、応募総数65句の中から、やしまたろうと平和賞には大久保博子さん(南大隅町)の「満ちてくるけふの健康彼岸花」、そして第一席には永井貴士さん(南大隅町)の「柿食ひて平和の鐘を聴ひてをり」が選ばれました。
◆展示
会場で展示された反戦ビラ。
八島太郎らが太平洋戦争中に日本軍に向けて反戦や終戦を求め作ったとされています。
(棈木義行さん 所蔵)
※詳しくは本紙をご覧ください。
◆表彰 やしまたろうと平和を詠む 俳句会
選者:瀬角龍平氏
皆様からご応募いただいた八島太郎に対する想い、平和、感謝、祈り、命、未来、日常をテーマに詠んだ俳句の中から入賞句を決定しました。
○事前投句部門 応募総数431句(児童・生徒278句)(一般153句)
※詳しくは本紙をご覧ください。
受賞者の氏名、受賞作品は町ホームページに掲載しています。
また、根占図書館、佐多図書室にも受賞者一覧を掲示しておりますのでご覧ください。
・受賞者の氏名、受賞作品はこちらから
町ホームページ「やしまたろうの日 やしまたろうと平和を詠む」
※二次元コードは本紙をご覧ください。
◆寄贈 Dried Fish(乾魚) 作者:八島太郎
この絵画は、アメリカ在住の渡辺エリカ・フェーラーさんから寄贈されたものです。絵の寄贈に合わせて、アメリカ・カリフォルニアから平林憲法さんが来日され、八島太郎との思い出を語ってくださいました。平林さんは八島太郎やノンフィクション作家の故渡辺正清氏と交流のあった方です。「八島太郎は絵が売れると、飲みに行こうと誘うことが多かった。また、私の新婚の妻を帰り際にハグする茶目っ気のある人だった」などのエピソードを話されました。
絵画は、根占図書館2階に展示しています。
問い合わせ先:教育委員会 教育振興課
【電話】24-3164
