- 発行日 :
- 自治体名 : 鹿児島県南大隅町
- 広報紙名 : 広報南大隅 令和7年10月号
平成3年7月に就航した「第二さたでい号」は、令和7年9月末日をもって運航を終了し、34年間の歴史に幕を閉じました。
■就航から34年 第二さたでい号
平成2年7月20日付けで旅客不定期航路事業の許可を受け、7月21日、田尻漁港~竹崎~枇櫛島周辺一帯の海中公園に、半潜水型水中展望船「さたでい号」が運航を開始しました。
その翌年、平成3年7月に「第二さたでい号」が就航し、多くの観光客が連日訪れ、佐多岬観光の目玉となりました。
就航から72日目で乗客数1万人を達成し、『今後が期待される水中展望船「さたでい号」』と町報さた(平成3年12月号)の表紙を飾るなど話題となりました。
平成4年5月には、就航当初から5万人突破の記録が残っています。
南大隅町が誕生した平成17年度から令和6年度の「第二さたでい号」の乗船者数は5万1915人。平成25年度が最も多く3847人、佐多岬グランドオープンや大河ドラマの影響を受けた平成31年度は3517人の利用がありました。
佐多岬周辺の海中は、色鮮やかなサンゴが密生し、海藻類の群落、その間を縫って遊泳する色とりどりの熱帯魚やウミガメなど、豊かな海の自然の宝庫です。エメラルドブルーの別世界を水中散策することができる「第二さたでい号」は、就航以来34年間これまで多くの観光客を魅了してきました。
船体の老朽化により運航を終了することとなりましたが、最後の運航には地域の方々や関係者などが集まり「第二さたでい号」の出港を見送りました。帰港後に行われたセレモニーの中では、濱田千昭船長から地域の方々への感謝の言葉が伝えられました。
これまで安全運航にご尽力いただいた船長の濱田千昭さん、優子さん夫妻には心より感謝申し上げます。
