健康 公立病院だより

■インフルエンザから身を守るために
インフルエンザは毎年冬に流行する感染症で、38度以上の高熱、咳、喉の痛み、体のだるさなどの症状が突然現れるのが特徴です。一般的な風邪よりも症状が重く、学校や仕事を長く休まなければなりません。特に高齢者や小さな子供、持病のある人は重症化しやすく、肺炎や脳炎などを引き起こすこともあるため注意が必要です。場合によっては入院が必要になることもあります。
そのインフルエンザの感染や重症化を防ぐために有効なのが予防接種です。ワクチンはウイルスの型に合わせて毎年内容が変わるため、毎年受ける必要があります。インフルエンザワクチンはウイルスに対する免疫をつくり、体がウイルスに対抗できるようにする働きがあります。接種することでインフルエンザにかかりにくくなるだけでなく、かかった場合でも症状が軽くすむことが多く、重症化を防ぐ効果があると言われています。予防接種は自分を守るためでなく、家族や周りの人を守ることにも繋がります。インフルエンザは非常に感染拡大しやすい感染症です。そのため家庭や職場、学校などで多くの人が接種していれば、ウイルスの広がりを防ぐことができ、集団感染を防ぐ効果も期待できます。特に重症化しやすい人が近くにいる場合は自分が感染源にならないよう注意が必要です。
予防接種は効果が出るまでに2週間ほどかかり、約5ヶ月間持続すると言われているため、流行前の10月から11月頃に接種することが理想的です。また、ワクチンだけでなく、手洗いうがいやマスクの着用、人混みを避けることも大切になります。
インフルエンザは「かかってから治す」より「かからないようにする」ことが大切です。自分自身の健康と大切な人を守るために、毎年予防接種をしっかり受けて、安心して冬を過ごせるようにしましょう。

■公立種子島病院の診療情報
火曜日の整形外科を受診される方は、必ず事前に電話で問い合わせをお願いします。

※当番医…2日(日)
夜間、休日は外来対応していません。休日は当番医の受診をお願いします。

公立種子島病院 外来看護師 大﨑真愛
【電話】26-1230