- 発行日 :
- 自治体名 : 沖縄県那覇市
- 広報紙名 : 広報なは市民の友 2025年6月号
■[常設展示]疎開した学童へ送られた手紙
1931年(昭和6)生まれの糸満盛成(いとまんせいせい)さんは、首里第二国民学校高等科1年の時に熊本県へ疎開。父親は沖縄戦以前に亡くなっており、母親と兄弟姉妹は南洋及び沖縄戦で全員死亡し、盛成さんだけが生き残りました。盛成さんは疎開先へ送られた家族や友人からの手紙を戦後も大事に保管しており、令和元年に那覇市歴史博物館に寄贈されました。
この手紙のように、那覇市歴史博物館にはさまざまな戦時資料があります。今回の常設展では戦時資料という「モノ」から、寄贈された本人や家族という「ヒト」に焦点をあて、その人々が戦争の前と後でどのような人生を歩んだのかをご紹介します。今年は沖縄戦終結から80年。当時を生きた人々に思いを馳せ、沖縄戦について考えてみるのはいかがでしょうか。
展示期間:5月2日(金)~6月29日(日)
開館:10時~19時木曜休館
観覧料:一般350円(大学生以下無料)
問合せ:那霸市歷史博物館(パレットくもじ4階)
【電話】869-5266