- 発行日 :
- 自治体名 : 沖縄県沖縄市
- 広報紙名 : 広報おきなわ 2025年7月号
市長に就任するにあたって、これまで推し進めてきた政策を継承・深化させるため、「プロジェクトK 2.0」に掲げる3つの基本方針のもと、市政を運営してまいります。
一、活力あふれる沖縄市
経済の活性化を図るため、沖縄サントリーアリーナのバスケットボール聖地化やアリーナを活かしたまちの活性化、コザ運動公園リニューアル整備をはじめ、沖縄こどもの国の整備拡充や歴史・文化を活かした観光と人材育成、インバウンドの誘客拡大、モータースポーツの振興に取り組むとともに、誰もが安心して観光が楽しめる環境づくりをすすめます。
経済と暮らしの基盤をつくるため、「潮乃森」の早期整備や地方創生2.0の活用をはじめ、ロウワー・プラザ住宅地区の跡地利用や中城湾港の物流・人流拠点の強化、「海の駅」の整備促進を図るとともに、胡屋地区交通結節点の整備や用途地域見直し等による企業誘致、知花花織会館整備の可能性調査、女性・若者の就労支援等に取り組みます。
一、未来を拓くこどものまち
こどもたちの生きる力と確かな学力の育成に向け、給付型奨学金の拡充やまちなか留学、ICT活用による教育を推進するとともに、給食費助成の段階的拡充や給食の地産地消、教育費の負担軽減、部活動等の県外大会派遣費の助成をおこないます。
こどもの育ちと子育てを支えるため、不妊治療の助成制度創設やこども医療費無償化の18歳までの拡充、こどもの貧困対策の充実強化、若年妊産婦の支援強化をおこなうとともに、産前産後サポートの充実や屋内遊戯施設の整備、孫育て支援に取り組みます。
結婚したい人を応援するため、婚活支援をおこなうとともに、まちなか子育て交流センターの設置や幼児教育・保育の支援拡充、沖縄こどもの国の入園料無料の対象年齢拡充に取り組みます。
一、あんしんして暮らせる沖縄市
地域コミュニティの活性化を図るため、自治会を活かしたまちづくりや北部地域の自治会公民館建設等を推進するとともに、市民の安全・安心を守るため、大雨による冠水・浸水対策と防災・減災対策の強化や福祉避難所の拡充、日米地位協定の見直しに取り組みます。
市民の健康および福祉の増進を図るため、高齢者の帯状疱疹ワクチン接種補助制度創設および肺炎球菌ワクチン・インフルエンザワクチン接種の全額補助継続に取り組むとともに、地域共生社会に向けた重層的支援と孤立・孤独対策や障がい児・者支援の充実、パークゴルフ場の整備等をすすめます。
快適で良好な都市を創出するため、住宅確保要配慮者の居住支援・空家対策やゼロカーボンシティを推進するとともに、黒潮公園の遊具改修、新火葬場の建設、胡屋北・登川クランク・高原交差点の早期改良、(仮称)池武当ICの早期整備促進等に取り組みます。
以上、市政運営に対する私の所信の一端を申し述べさせていただきました。
私は、東日本大震災の復興にあたり、政治の圧倒的な実行力を目の当たりにしてこの道を志し、政治家となってからは、桑江前市長の献身かつ情熱的な仕事ぶりに多くを学びました。
このかけがえのない経験を糧として、政治とは結果を示すことであるとの信念を体現すべく、愚直に市政運営に取り組み、市民の皆さまが誇れる沖縄市を創り上げてまいります。
そのためには、市民の皆さま並びに議員の皆さまのお力添えは不可欠であり、重ねてご理解とご協力をお願い申し上げます。
次に、令和7年度の主な施策の概要について申し上げます。
はじめに「平和への思いと豊かな文化が息づき 一人ひとりが輝き交流するまち」です。
平和行政の推進につきましては、沖縄戦終結から80年および核兵器廃絶平和都市宣言から40年の節目を迎えるにあたり、悲惨な沖縄戦の教訓および平和の尊さを継承するため、沖縄市民平和の日記念行事の開催および平和学習コンテンツサイトの充実に取り組むとともに、平和に関するロゴコンクールを実施するなど、平和を広く発信します。
また、平和大使を育成するなど、市民の主体的な平和活動を支援します。
人権の啓発につきましては、人権教室および特設人権相談所の開設を支援するとともに、性の多様性の理解促進に向けた講座等を開催します。
認知症高齢者等の支援につきましては、住み慣れた地域で自分らしく暮らし続けられる地域づくりに向け、金銭管理に関する相談支援等をおこなうとともに、認知症地域支援推進員による認知症の普及啓発活動やアウトリーチ等に取り組みます。
男女共同参画社会づくりの推進につきましては、きらめきフェスタの開催をはじめ、啓発紙「きらめき」の発行、各種講座の開催や男女共同参画週間におけるパネル展等をとおして普及・啓発を図ります。
文化芸術の振興につきましては、文化活動団体が実施する舞台公演等を支援するとともに、芸術文化の継承発展に向け、沖縄市文化芸術祭を開催するなど、市民が芸術文化に触れる機会を創出します。
また、沖縄市文化協会創立70周年の節目を記念した式典・祝賀会の開催を支援します。
戦後文化の発信と歴史学習の支援につきましては、沖縄市戦後文化資料展示館ヒストリートにおいて、戦後80年をテーマにした企画展を開催するとともに、市史資料の充実に向け、「沖縄市史」第五巻移民編および第六巻戦後編の発刊に取り組みます。
文化財の保存と活用につきましては、文化財の保護意識の向上を図るため、地域の民話に関する普及書を作成するとともに、博物館市民講座を実施します。
また、国指定名勝「アマミクヌムイ」に追加指定された越来グスクの保全に向け、実施設計をおこないます。
生涯学習の推進につきましては、市民の学習意欲向上および学びの機会創出を図るため、沖縄市生涯学習フェスティバルを開催します。
また、青年会等の社会教育団体の活動を支援します。
市民スポーツの推進につきましては、誰でも気軽に参加できるスポーツ教室を開催するとともに、スポーツデイにおいて、パラスポーツ親子体験会を実施するなど、スポーツ活動機会の提供に取り組みます。