- 発行日 :
- 自治体名 : 沖縄県金武町
- 広報紙名 : 広報金武 2025年4月号
■今月は、こどもの皮膚トラブルについてお話します
新学期がスタートする4月!乾燥の時期がやわらぎ、つい保湿を忘れてしまう季節です。体調不良や肌への刺激などにより湿疹ができた場合、そのままにするとアトピー性皮膚炎や食物アレルギーを発症するリスクが高まると言われています。スキンケアをして皮膚トラブルを予防していきましょう!
(1)こどもの肌の特徴
・刺激に弱い
皮膚が薄く、大人(2~3mm)の1/2の厚さ!
また、皮膚を守るバリア機能が未熟なため汗やおむつの刺激等に敏感なため、こすると傷つきやすいです。
・汗かき
水分を保つ能力が低い!
肌の水分量が少なく、1年中乾燥肌です。
・しっとりからカサカサに
皮脂の分泌が少ない!
こどもの皮脂の量は大人の1/3程度です。思春期になると皮脂の分泌が増えてきます。
こどもの肌は繊細です!
こどもの肌をキレイに保つためにスキンケアをしましょう!
(2)スキンケアをせず湿疹を放置すると…
・痒みがあり、皮膚をかくことにより炎症が悪化
・かゆみによる睡眠不足等で生活リズムが乱れる
・アトピー性皮膚炎を発症する可能性
・食物アレルギーを引き起こす可能性
◇アトピー性皮膚炎とは…
アトピー素因(家族歴や気管支喘息やアレルギー性鼻炎等の既往歴、異物を除去するIgE抗体をつくりやすい体質)や皮膚のバリア機能の低下等が原因となり、痒みのある湿疹(=皮膚炎)が、悪化と軽快を繰り返す慢性疾患です。乾燥や汗、ストレスなど種々の悪化因子が関与しています。
(3)スキンケアをして皮膚トラブルを予防しましょう!
・シャワーや入浴などによるスキンケア
石けんをしっかりと泡立てて、優しく洗い、汗や汚れ、細菌などによる皮膚トラブルの悪化を防ぎましょう
・皮膚の乾燥を防ぐ保湿外用剤によるスキンケア
皮膚バリア機能を補完して刺激やアレルゲンの侵入を防ぎ、アトピー性皮膚炎の発症や悪化を予防しましょう
・家庭・学校などの室内環境を適切な温度や湿度に保つ
室内の湿度は50-60%、室温は夏…24-27度・冬…20-23度にして、発汗時はそのままにせず汗を拭き取ることや、乾燥を防ぎましょう
湿疹は早めに直すことが必要です!湿疹がでたら、早めに医師に相談しましょう。
※詳しくは本紙またはPDF版をご覧ください。
問合せ:金武町総合保健福祉センター
【電話】098-968-5932