- 発行日 :
- 自治体名 : 沖縄県南風原町
- 広報紙名 : 広報はえばる 令和7年4月号
■きらきらと輝く人が育つまちについて
家庭教育、ふるさと教育、学校教育を通じて、自ら考え、決め、行動できる人を育てます。また、人と人のつながりを大切にし、より大きな力を発揮できる環境を整えるために、家庭と学校、地域が一丸となって取り組みます。
学校教育においては、令和6年度から令和7年度にかけて、各小中学校に学校運営協議会を設置し、地域との連携・協働により「地域とともにある学校」への転換を図ります。また、児童・生徒の基礎学力の定着を進めるとともに、全ての教科の基礎となる「読み解く力」の強化にも取り組み、「確かな学力」向上を目指します。
町内の小中学校ではICTを活用し、わかりやすい授業づくりや子どもたちの「主体的・対話的で深い学び」の実現に取り組みます。また、登校に不安や悩みを抱える児童・生徒に対して、関係機関と連携し、一体となった支援を行います。さらに、町立幼稚園において教育・保育を一体的に提供できる「認定こども園」への移行や、3歳児の受け入れについて具体的な検討を進めます。
学校給食については、物価高騰の影響により学校給食費を改定しますが、改定分を支援するとともに、引き続き栄養バランスの取れた給食を提供します。また、児童生徒の健康保持と増進を図るために、栄養士による食に関する授業や食育講話を実施し、食に対する正しい理解を促進します。さらに、安定的な供給体制を確立するために、調理業務等を民間委託し、引き続き安全で安心な学校給食の提供に努めます。
教育施設については、昨年度に引き続き、小中学校体育館のLED照明への切り替えを行い、環境改善や温室効果ガスの削減、コスト削減に努めます。
生涯学習を推進するために、中央公民館や文化センターを拠点として、多くの町民の学び・体験・交流ができる機会の拡充を図ります。また、魅力ある図書館を目指し、電子図書や地域資料等の整備・充実を進め、地域と学校が連携・協働できるよう地域学校協働本部(学校応援隊はえばる等)の活用を図ります。
平和学習や交流・観光関連事業については、沖縄陸軍病院南風原壕群の活用や、子ども平和学習交流事業による小学生の派遣、青少年国際交流による中学生のハワイ州派遣を実施します。また、文化センターに収蔵されている沖縄及び南風原の歴史資料等をデータベース化し、公開・活用を進めます。
スポーツ振興については、黄金森公園施設を活用したスポーツキャンプ等を誘致します。また、町民に広くスポーツ活動の機会を設け、生涯スポーツや競技力向上の推進に取り組みます。
■ちむぐくるでともにつくる福祉と健康のまちについて
第3次南風原町地域福祉推進計画の基本理念である「ちむぐくるで笑顔あふれる福祉のまち南風原」を目指します。
子ども・子育て支援については、新たな取組として、こども誰でも通園制度による乳児等通園支援事業を開始します。また、高校卒業年齢までのこども医療費助成の現物給付や、妊娠時から出産・子育てまで一貫した伴走型相談支援の充実、妊娠出産時の経済的支援に継続して取り組んでまいります。さらに、町内の保育所等に就職した保育士に10万円を給付する就職一時金等を継続し、保育士確保に努めてまいります。宮平保育所、北丘児童館及び津嘉山児童館の防水工事を実施し、施設の長寿命化を図ります。
子どもの貧困対策については、従来の拠点型居場所や若年妊産婦支援を継続し、新たに中高生や若者を対象とした学習・就労支援を行う居場所づくりに取り組みます。
障がい者(児)・高齢者支援については、障がい者の自立支援を推進し、第6次障がい者計画に基づく各施策に引き続き取り組んでまいります。心身共に元気な高齢者が地域で安心して暮らせるよう、介護予防事業や認知症対策の更なる推進を図ります。また、福祉サービスの充実と権利擁護を含む相談支援体制の強化、地域包括ケアシステムの発展を図り、障がいの有無や年齢に関わらず、誰もが地域の一員として互いに支え合う地域共生社会の実現を目指します。
町民の健康づくりについては、特定健診の受診率向上に努め、生活習慣病予防に重点を置いた保健活動を強化してまいります。また、一括交付金を活用した学童期における生活習慣病予防健診にも取り組みます。
国民健康保険事業の運営については、国保特別会計の赤字が続いており、令和7年度も厳しい国保財政が続くと想定されます。給付と負担のバランスを図りながら、沖縄県国民健康保険運営方針に示された市町村の役割をしっかりと担い、県と連携し安定的な運営に取り組んでまいります。