くらし 未来へつなぐ愛・夢・安らぎ 令和7年度施政方針(3)

■工夫と連携で産業が躍動するまちについて
農業振興については、農地の有効活用を推進し、農地の保全や土壌改良・地力増強を促進するための土づくり奨励補助を継続します。また、かぼちゃの増産支援としてミツバチ巣箱の設置や農業経営の安定を図るための農業者肥料購入支援事業などを実施し、農業経営基盤の強化に努めます。
さらに、町農業委員会の農地利用最適化推進委員や農業関係団体と連携し、耕作放棄地や遊休農地の解消、農地の確保・集積を進めるとともに、新規畑人(はるさー)支援事業補助金の給付等を通じて、新規就農者の担い手育成に取り組みます。
基幹作物であるサトウキビの振興については、病害虫対策や種苗配布、収穫機械利用経費に対する補助を通じて生産振興を図ります。
畜産振興においては、経営の安定化を目指し、畜産公害・環境保全対策事業による支援を継続するとともに、粗飼料価格高騰対策臨時支援事業や家畜伝染病予防事業などの支援にも取り組みます。
商工振興については、物価高騰対策として、町民1人あたり2千円の商品券を配布する物価高騰生活者支援事業を実施し、生活支援及び地域産業振興を図ります。また、商品展開力強化支援事業を通じて特産品のプロモーションや販路構築、顧客基盤の形成に町商工会と連携して取り組みます。さらに、町内中小企業の経営基盤強化を図り、本町への新たな企業立地を促進・支援し、雇用拡大を推進します。
雇用促進については、女性の活躍を推進するためにデジタル教育と就労まで一貫した支援を行う、地域女性活躍推進事業を継続します。
伝統工芸産業振興については、振興計画に基づく後継者育成事業等を実施し、琉球絣・南風原花織の新規従事者の養成と若者の感性を活かした後継者育成に取り組みます。また、県内外での展示即売会や各種イベントでのPR活動についても、琉球絣事業協同組合と連携して進めてまいります。
観光振興については、町観光協会と連携し観光施策の推進・振興に努めるとともに、観光大使や「はえるん」の情報発信力を活用し、本町のPR活動を促進します。

■みどりとまちが調和した安全・安心のまちについて
都市化や生活スタイルの多様化が進む中、地域における安全・安心な環境基盤づくりを、地域と協働し取り組みます。
地震や台風、大雨などの自然災害、さらには特殊詐欺などの犯罪から町民の生命と財産を守るため、安全・安心な環境基盤の整備に関して、関係機関や地域社会と連携し、総合的な対策を講じます。
防災体制の強化については、地域防災計画に基づき、町が主体となって実施する総合防災訓練に加え、各字・自治会における自主防災組織の結成及び活動を支援し、地域防災力の向上を図るとともに、町民一人ひとりの防災意識の向上に努めます。さらに、災害発生時等において、町民に必要な情報を迅速かつ確実に発信するため、防災行政無線の機能強化を図り、町のホームページやSNSと連携することで、より効果的な情報発信に努めます。
道路事業については、引き続き町道10号線及び津嘉山中央線(2工区)の整備を進めます。また、町道16号線の交差点改良工事を実施し、渋滞緩和を図ります。さらに、町道9号線及び町道143号線の実施設計を行い、地域の交通環境を改善します。
公園事業では、引き続き津嘉山公園の整備を進め、地域住民が安心して利用できる環境を整えます。また、公園施設長寿命化計画に基づき、改築工事を行います。
河川関係については、宮平川の浚渫工事を実施し、河川の氾濫対策や水質改善に取り組みます。
津嘉山北土地区画整理事業については、本部公園線の道路築造工事及び物件補償を中心に事業を進めます。
下水道事業の汚水整備については、引き続き津嘉山北土地区画整理事業区域内、JA津嘉山支店付近の集落地内及び、喜屋武・照屋地区の整備を進めます。また、雨水整備では、引き続き照屋地内、大名地内の整備を行います。
農業集落排水事業については、神里地区汚水処理施設の老朽化に伴う再整備事業の採択に向けて取り組みます。また、下水道接続の普及活動を行い、水洗化率の改善に取り組みます。
土地利用関係では、南風原南インターチェンジ周辺照屋地区の土地区画整理組合設立に向けて、地権者組織の支援と、都市計画法関連手続きを平行して進めます。また、津嘉山地区についても事業化を検討します。
交通計画については、総合交通戦略に基づき、生活道路や通学路における安全対策に取り組みます。また、昨年度に開始した地域公共交通モビの実証運行について、検証結果を踏まえた改善を図り、持続可能な公共交通としての取組を継続します。