健康 MIC NEWS 04

■熱中症から身を守りましょう!
全国では毎年、非常に多くの方が熱中症により救急搬送されています。令和6年は、非常に厳しい暑さが長期間にわたって続いたことから、5月から9月までにおける全国の熱中症による救急搬送人員は97,578人となり、集計を開始した平成20年以降、最多となりました。
今年は、4月から最高気温が30℃以上に達し真夏日を記録する地域があるなど、全国的に広く季節外れの暑さとなっており、今後も全国的に平年より高い気温になることが予想されることから、熱中症予防にしっかり取り組んでいくことが重要です。

●熱中症とは
熱中症は、温度や湿度が高い中で、体内の水分や塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れ、体温の調節機能が働かなくなり、立ちくらみ、頭痛、吐き気、ひどいときには、けいれんや意識をなくすなど、様々な症状をおこす障害の総称で、最悪の場合は死に至ることがあります。

◇こども・高齢者は特に注意が必要です!
[こどもは…]
(1)大人ほど暑さに強くありません
汗をかくなどの体温調節機能が未発達のため、体に熱がこもりやすくなります。
(2)自分では熱中症の予防を行えません
体に異変が起きても気づかないことがあるため、周囲の大人が気にかける必要があります。

[高齢者は]
(1)体内の水分が不足しがちです
若年者に比べ体内の水分量が少ないため、こまめに水分補給を行う必要があります。
(2)暑さに対する感覚機能が低下しています
加齢により、暑さや喉の渇きに対する感覚が鈍くなります。
(3)暑さに対する体の調整機能が低下します
体に熱がたまりやすく、暑いときには若年者よりも循環器系への負担が大きくなります。

●熱中症にならないために心がけること
◇暑さに体を慣らしましょう!
熱中症のなりやすさに関連するものとして、「暑さに体が慣れている」ことが重要です。この暑さに体を慣らすということを、暑熱順化といいます。
暑熱順化は「やや暑い環境」において「ややきつい」と感じる強度で、毎日30分程度の運動(ウォーキング等)を継続することで、2週間程度で完成するといわれています。そのため、日頃からウォーキング等で汗をかく習慣を身に付けて暑熱順化していれば、夏の暑さにも対抗しやすくなり、熱中症にもかかりにくくなります。
ただ、せっかく一度暑熱順化ができても、数日暑さから遠ざかると暑熱順化の効果はなくなってしまいます。梅雨の合間や梅雨明け後など、急激に暑くなる時期には、特に熱中症に注意が必要です。

◇基本的な熱中症予防対策を行いましょう!
熱中症は、正しい知識を身に付けることで、未然に防ぐことが可能です。本格的な夏が始まりますので、命を守るため、以下のような基本的な熱中症予防対策をお願いします。

お問い合わせ先:
・救急お役立ちポータルサイト
・熱中症情報ホームページ
※詳細は本紙をご覧ください。