- 発行日 :
- 自治体名 : 総務省
- 広報紙名 : 現在・未来のくらしに役立つ情報誌 総務省 令和7年10月号
■神話が息づく歴史と文化、人と自然の調和をめざすまち
島根県東部の山間地域に位置する雲南市は、神話が根付き、自然と暮らしが調和するまちです。市内中央を流れる斐伊川(ひいかわ)流域は、古事記や日本書紀にも登場するヤマタノオロチ伝説の舞台であり、数多くの遺跡や古墳が今も残されています。また、かつて栄えた「たたら製鉄」で切り崩された砂鉄鉱山跡は、広大な棚田へと生まれ変わり、特色ある里山文化を育んできました。四季折々の自然の中、伝統と文化を大切にしながら暮らす人々の営みが、雲南市の魅力となっています。
一方、少子高齢化は急激に進み、高齢化率は全国平均の25年先を行く水準にあります。課題解決に向けて、平成31年度から市民の挑戦を応援するプログラム「雲南ソーシャルチャレンジ」を開始。さらに、市民が主体となって「2025-2034 第 3 次雲南市総合計画」を策定するなど、地域全体で未来への挑戦を続けています。こうした取組は、持続可能な地域社会のモデルとして、全国からも注目されています。
◇神話のまち
雲南市は、ヤマタノオロチ神話にまつわる伝承地が多数残る神話のまち。市内には15の神楽団体があり、神話を題材にした出雲神楽を保存・継承している。須我神社に近い「神楽の宿」では、毎年 7 月に夜神楽大会を開催。
◇たたらのまち
中国山地は、かつては製鉄業で栄え、江戸時代には全国約8割の鉄が作られていた。「菅谷たたら山内」は、約 170 年間操業された高殿(製鉄炉がある建屋)が当時の姿で残され、国の重要有形文化財に指定されている。
◇さくらのまち
斐伊川堤防桜並木は、日本桜名所100選に選定された中国地方随一の名所。毎年3月下旬から4月上旬には見ごろとなり、約2km、800本の桜のトンネルが楽しめる。開花期間中はライトアップが実施される。
◇一両列車の聖地”木次(きすき)線
JR木次線では多くの列車が一両編成で運行しており、四季折々の風景を一両列車に乗ってのんびりと楽しむことができる。
◇加茂岩倉遺跡(かもいわくらいせき)
一カ所の出土としては全国最多となる39の銅鐸が出土。ガイダンス施設では銅鐸のレプリカなどが展示されている。
◇須我神社
スサノオノミコトとイナタヒメが築いたとされる日本初之宮で、和歌発祥の地ともいわれる。縁結びや子授けなどのご利益があるとされる。
◇龍頭が滝
約40mの高さからしぶきを飛び散らせながら流れ落ちる滝は、まさにうねりをあげて昇天する龍のよう。日本の滝百選に選定。
◇いるま花田植え
毎年5月に開催される、入間地区の伝統行事。早乙女の衣装を着た女性たちが、田植え唄に合わせて苗を手植えする。フォトコンテストも人気になっている。
◇プレミアムつや姫 たたら炎米(ほむらまい)
市内で収穫された「つや姫」から選別した最高級のブランド米。大粒で張りと弾力があり、噛めば噛むほど旨味が広がる。
※「炎米」の「炎」は環境依存文字のため、置き換えています。正式表記は本紙をご覧ください。
◇木次乳業有限会社 パスチャライズ牛乳
1978年から販売しているパスチャライズ牛乳(低温殺菌牛乳)。幼稚園や小・中学校の給食などにも導入され、地元の人々にも親しまれている。
◇焼(や)き鯖寿司(さばずし)
脂が乗った焼き鯖の身をほぐし、ちらし寿司に混ぜ込んだ郷土料理。煮付けたシイタケやタケノコ、木の芽など具だくさんで、ほんのり甘く優しい味わい。
◇焼き鯖
鯖を丸ごと一匹串に刺して焼き上げた名物グルメ。市内の鮮魚店などで、焼きたてを購入できる。
※写真は本紙をご覧ください。
◎Unnan-City Profile
雲南市は、県都松江市と出雲市の南に隣接し、南部は広島県に接している。市内には、ヤマタノオロチ伝説で知られる斐伊川が流れる。平成16年に市制が施行、令和6年に20周年を迎えた。
人口:33,980人(令和7年7月末現在)
面積:553.18平方キロメートル
【URL】https://www.city.unnan.shimane.jp/
■市民の力で拓く、チャレンジのまち雲南市は一貫して、”人づくり“に力を注いできました。幼児から高校生まで一貫したキャリア教育を行う「子どもチャレンジ」、地域の未来を担う人材を育む「若者チャレンジ」、住民が主体となって地域自主組織を結成する「大人チャレンジ」、そして市内外の企業と連携する「企業チャレンジ」と、4つのプログラムからなる「雲南ソーシャルチャレンジ」を推進。子どもも大人も挑戦できる取組が成果を上げ、近年はUターンやIターンによる移住者が増加しています。
雲南市長 石飛厚志(いしとびあつし)
