くらし 【特集1】「ネーピア市姉妹都市締結45周年」(1)

【特集1】Kia ora!~姉妹都市・ネーピアを知ろう~「ネーピア市姉妹都市締結45周年」(1)

■姉妹都市って何?
姉妹都市とは、市民の文化交流や親善などを目的に、特別な関係を結んだ二つの都市のことです。
歴史や習慣などが違う都市と交流を深めることで、国際色豊かで文化的な都市へ発展することが期待されています。また、姉妹都市と交流することで、まちが賑わい、世界平和にもつながると考えられています。苫小牧市とニュージーランドのネーピア市はこの姉妹都市の盟約締結をして、今年で45周年になります。

■交流の経緯・経過
紙の原料であるパルプを輸入するため、1973年にネーピア港と苫小牧港の間に定期船が運航しました。それをきっかけに交流が始まり、1978年に姉妹港となりました。
その後、港以外でも青年会議所などを通じて交流が深まったことにより、1980年に姉妹都市の盟約締結を行いました。以降、ネーピア市との交流は定期的に行っており、5年おきに訪問団を派遣して文化交流や市民同士の交流を行っています。
40周年はコロナ禍につき記念訪問事業はできませんでしたが、最近では、2024年にネーピア・ボーイズ・ハイスクールの学生が修学旅行で苫小牧を訪れています。

■ネーピア市基本データ
・苫小牧からネーピアまで約9,800km、飛行機で約18時間
・ニュージーランド北島の東海岸沿いのホークスベイ地方にある港湾都市
・首都ウェリントンから300km
・ニュージーランドで人口が11番目の都市
・人口の約24%を先住民族のマオリ族が占める
・地中海性気候で最高気温が約24℃、夏が長くて冬は短くとても過ごしやすい

■ネーピア市の魅力
◆ネーピア港
ネーピア港と苫小牧港は1978年に姉妹港提携を締結しています。姉妹港提携は、国際貿易の推進や相互の発展に寄与することを目的としています。ネーピア港からは主に冷凍肉、羊毛、パルプなどが積み出されています。

◆ワイン
気候や土壌がワインの生産に適しており、ホークスベイ産の赤ワインは、国内外で高く評価されています。美しいぶどう園を巡るワイナリーツアーも人気です。

◆アールデコシティ
市街地には美しい建物が並んでいます。これは1931年に大地震が発生した際、町を再建するにあたり、当時ヨーロッパで流行していたアールデコ様式を取り入れたことがきっかけです。毎年2月には、当時の服装に仮装した人々やクラシックカーが集まる、アールデコウィークエンドというお祭りが開催されています。

◆スポーツ(ラグビー)
ニュージーランドのスポーツといえばラグビーが有名です。市内の競技場「マクラーレン・パーク」で試合が行われる時は、市内外から多くの人が観戦に訪れます。ニュージーランドの代表チームであるオールブラックスが試合前に披露するハカは、ニュージーランドのマオリ族の伝統的な儀式であり、チームの士気を上げるために行われます。

◇マオリ族とは?
マオリ族とは、イギリス入植前からニュージーランドに住んでいた先住民族です。北海道のアイヌ民族と共通する点も多くあり、過去にはマオリとアイヌの文化交流も行われました。

◇かんたんマオリ語講座
・Kia ora(キア オラ)
「こんにちは」や「ありがとう」など、いろいろな場面で使える一般的なあいさつです。