くらし 一般行政報告(2)

■冬期間の裏山エゾシカ捕獲について
エゾシカ対策は1年間を通じ、捕獲を中心として取り組んでいますが、1月26日と2月2日の2日間、市街地の「裏山エゾシカ捕獲」を、北海道猟友会稚内支部稚内部会の全面的な協力のもとで実施しました。
1日目の捕獲数は1頭となりましたが、これは例年より雪どけが早く進み、エゾシカがエサとなる笹の葉などを求めて行動範囲を変えたため、当初、想定していた範囲にその姿がなかったことによります。
2日目は1日目の状況を踏まえ、実施日の数日前に赤外線カメラ付きドローンにより、上空からエゾシカの生息箇所を確認の上、実施したところ、12頭を捕獲することができ、本年度の「裏山エゾシカ捕獲」は、2日間で計13頭という実績になりました。
この結果、現在までのエゾシカ捕獲数は716頭となり、来月まで実施される農村部におけるエゾシカ捕獲でも、約200頭の捕獲を想定していますので、合わせて900頭を超えると見込んでおり、これは昨年、一昨年の捕獲数とほぼ同水準になります。

■抜海・クトネベツ地区乗合タクシーについて
抜海・クトネベツ地区乗合タクシーは、JR北海道による抜海駅の廃止後に、他に交通手段の無い地域住民の移動手段を確保するため、交通事業者や地域住民、関係行政機関で組織される「稚内市地域公共交通活性化協議会」を事業主体として、本年4月からの本格実施に向け、準備を進めてきました。
乗合タクシーの実施に向けては、まず、昨年8月から2か月間にわたって、タクシー車両を用いた「実証運行」を行い、地域住民や観光客など、延べ72人のご利用をいただくとともに、利用者にご意見を伺い、課題の洗い出しを行ったところです。
昨年10月からは、これらのご意見をもとに、他の交通機関との接続や、高校生の下校時も利用しやすいダイヤとするなどの見直しを行いながら、本年度末までの間、本格的な運行を前提とする「試験運行」を実施しているところです。
この「試験運行」では、高校生の通学はもとより、地域住民の通院や買い物など、先月末現在で延べ111人にご利用いただいており、地域と市内を結ぶ移動手段として一定の成果があったものと考えています。
これらの結果を参考にしながら、さらに、地域住民やタクシー事業者と意見交換を行い、便数や利用料金などの検討を進めてきましたが、先般、その調整が整ったことから、北海道運輸局に対する申請を行い、4月からの本格運行に向けて必要な準備を進めています。

その他、「市役所新庁舎及び稚内中学校新校舎の整備状況について」を報告しています。

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※二次元コードは本誌P.5をご覧ください。

■令和6年度3月補正予算
一般会計:7億4,512万1千円追加
特別会計:6,601万8千円追加
企業会計:4億3,469万5千円減額
補正総額:3億7,644万4千円追加
※一般会計、特別会計、企業会計を合わせた予算総額は前年度同期と同規模となります。
※追加補正を含む

【一般会計補正予算の主な内容】
◇総務費…201万3千円
市内生活交通路線維持事業の追加 ほか

◇民生費…▲5,728万3千円
住民税非課税世帯等価格高騰対策給付金支給事業の減額 ほか

◇衛生費…▲1億4,349万4千円
予防接種対策事業の減額 ほか

◇農林水産業費…5,111万4千円
クトネベツ地区道営営農用水整備事業の追加 ほか

◇土木費…401万1千円
除雪機械等整備事業の減額、除排雪業務に係る委託料の追加 ほか

◇教育費…12億6,998万円
稚内中学校整備事業の追加 ほか

■令和7年度当初予算
一般会計:304億8,000万円(12.3%増)
特別会計:75億6,560万円(0.7%増)
企業会計:135億7,600万円(0.2%減)
総額:516億2,160万円(7.0%増)
※( )内は前年同期比

◇令和7年度当初予算(一般会計)
単位:千円
・議会費…165,095
・総務費…7,328,395
・民生費…5,847,748
・衛生費…2,866,770
・労働費…47,055
・農林水産業費…932,003
・商工費…926,965
・土木費…3,368,961
・消防費…665,771
・教育費…2,758,324
・公債費…2,710,473
・諸支出金600,000
・職員費…2,232,440
・予備費…30,000