その他 江別市立病院 経営再建への道

■経営再建への取り組み
診療体制の整備を最重要課題として医師の招へいに取り組み、新たに腎臓・透析内科(旧人工透析内科)の常勤医師2名が着任しました。また、「未来医療創造基金」を活用した北海道大学大学院医学研究院呼吸器内科学教室および札幌医科大学医学部消化器内科学講座との共同研究に取り組み、将来の医師確保に向けて医育大学との関係性の強化に努めました。
地域医療連携の強化では、紹介患者の増加を目的としたプロジェクトを立ち上げ、放射線科での紹介検査などの新たな仕組みづくりをしたほか、昨年度導入した地域医療連携システムを活用し、市内の医療機関などと効率的な連携体制の構築を進めました。
さらに、昨年度からスタートした職員企画提案によるプロジェクト形式の取り組みを継続し、救急患者の受け入れ増加に対応したほか、健診センターのオプション検査拡充など、予防医療の充実と利用者の増加に向けて取り組みました。
引き続き安全・安心な医療を提供できるよう、職員一丸となって、「江別市立病院経営強化プラン」(令和6年3月策定)に基づく経営改善を進めます。

■決算概要
令和6年度は、新たに策定した「江別市立病院経営強化プラン」(令和6年度~10年度)に基づき、持続可能な地域医療提供体制の充実に努めました。
救急患者の積極的な受け入れなどに取り組みましたが、入院患者数は前年度から386人の減少、外来患者数も、コロナ禍後の病院受診の傾向の変化などにより、前年度から4583人減少しました。この結果、病院事業収益全体では、前年度から約2億6700万円の減収となりました。
費用面では、給与改定や出張医報酬の増加により給与費が増加したほか、薬価改定などの影響により材料費が増加しました。これらの要因により、病院事業費用全体では前年度から約4億円の増加となりました。

・令和6年度決算と前年度との比較

問合せ:市立病院 経営企画課
【電話】382-5151

■令和6年度点検・評価に関する意見書
市立病院の経営再建を着実に推進するため、外部委員で構成される「江別市立病院経営評価委員会」を設置し、経営再建の進捗状況について点検・評価を受けています。
8月25日に開催された令和7年度第2回委員会で、令和6年度決算に対する点検・評価について議論され、9月30日に経営評価委員会から後藤好人市長へ意見書が手渡されました。
意見書の詳細については市立病院HPをご覧ください。

・経営再建の進捗状況に対する評価

評価基準:
[A]予定以上に進捗している
[B]概ね予定通り進捗している
[C]予定より進捗がやや遅れている
[D]予定より進捗が遅れている

問合せ:市立病院 経営企画課
【電話】382-5151