くらし 年頭のごあいさつ
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- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道名寄市
- 広報紙名 : 広報なよろ 2025年1月号
■あけましておめでとうございます
輝かしい新春を市民のみなさまと迎えることができ、大変嬉しく思います。
昨年は元旦に能登半島沖地震が発生し、多くの方が被災しました。発災早々に、多くの市民の皆様からあたたかい善意を頂き深く感謝申し上げます。復旧がなかなか進まない状況で、現在も避難されている方もいらっしゃいます。改めてお見舞いを申し上げ、一日も早い復興を祈っております。
世界に目を向けると、ウクライナや中東などで紛争が続いており、日々のニュースに心が痛み、国際協調と安全保障の重要性を痛感しています。名寄市には、昨年11月末時点で121人の外国人が在住しております。市民が日本の歴史や文化、ふるさと名寄に誇りを持ちながら、異国の文化や習慣の違いも理解することで、住民の幸せと市政の発展、さらには世界の平和につながると考えています。今後も台湾やカナダ、ネパールなどとの国際交流、人的交流の場づくりを積極的に進めていきます。
また、安全保障の重要な役割を担う名寄駐屯地も名寄市にとっては重要な存在です。大橋地区にある旧公設市場跡地には新しい自衛隊官舎が建設中で、駐屯地内の隊舎も今年度以降新築が予定されております。引き続き名寄駐屯地を支えてまいります。
名寄市の電子地域通貨「ヨロカ」がスタートして1年が経過しました。「ヨロカ」は市内経済循環の起爆剤として大きな役割を果たしており、名寄市もさまざまな行政サービスで「ヨロカ」の活用をさらに推進していきます。さらに、公共交通や行政手続きなど、デジタル技術を活用した施策を進め、市民の利便性向上と行政の効率化を図ります。
「エンレイホール」が誕生して10年の節目を迎えます。平成27年5月に開館以来、毎年100件を超える事業が行われ、2万人を超える来場者を迎えております。市民実行委員会形式のイベントも活発に行われており、地域の文化芸術活動の推進に大きく寄与できたと考えています。特に、著名なオーケストラや演劇、アーティストの公演は、市外からの誘客につながっており、地域経済の活性化にも寄与しています。今年は10周年を記念した大きなイベントも企画しておりますので、是非ご期待ください。
平成29年度から令和8年度までの第2次名寄市総合計画期間も残すところ2年強となりました。令和7年度から2カ年かけて次の10年先の名寄市の計画を策定するため、本年から準備に入ります。人口減少に歯止めをかける政策や、北北海道の中核都市としての機能を果たしていくための政策は極めて重要です。一方で、持続可能な自治体経営のために、公共施設や公的サービス、組織の見直し・統廃合なども検討していかなければなりません。市民の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
名寄市長 加藤剛士