- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道名寄市
- 広報紙名 : 広報なよろ 2025年5月号
■名寄市が目指す将来像
■「地球温暖化問題」とは?
地球全体の気温が長期的に上がる傾向にあることを「地球温暖化」といいます。
また、気候の長期的な変動や変化を広く「気候変動」と呼びます。
人の活動により、地球温暖化が気候変動を起こすことで、災害の発生など、私たちの生活や自然環境へ影響を与えることが懸念されます。
(図1.温室効果ガスの概念図 本紙参照)
■温室効果ガス排出量の現況
現況年度である2020年度(令和2年度)の市域から排出されるCO2排出量は「349千t-CO2」です。
排出部門別にみると、産業部門が53%と最も多く、次いで、家庭部門が約18%、運輸部門が約15%、業務その他部門が約14%となっています。
※2020(令和2年度)年度時点では、製造業(紙・パルプ)に王子マテリア(株)名寄工場が含まれます。
(図2.2020年度の部門別CO2排出量 参照)
図2.2020年度の部門別CO2排出量
■CO2排出量の削減目標
本市では、ゼロカーボンシティを宣言しています。最終目標は2050年(令和32年)の実質ゼロであるため、2030年度(令和12年度)は通過点です。再生可能エネルギーの導入などによる排出削減努力を継続的に実施するため、次のとおり削減目標値を設定しました。
(図3.名寄市のCO2削減目標と必要な削減量 参照)
※BAU…人口などの活動量の変化予測により、排出量を予測すること
図3.名寄市のCO2削減目標と必要な削減量
○CO2排出量削減目標
2030年度までに約60%削減(目標排出量160千t-CO2)
2050年度までに実質0に
■削減目標達成のための緩和策・適応策
地球温暖化対策は大きく分けて2つに分類されます。
「緩和策」は、省エネなどにより温室効果ガスの排出を減らし、地球温暖化の進行を抑える、未来のリスクを減らす対策です。
一方「適応策」は、すでに起こりつつある気候変動の影響に備え被害を軽減する、今のリスクに備える対策です。
(図4.緩和策と適応策 本紙参照)
■地球温暖化対策を進めるには「緩和策」と「適応策」の両面で取り組んでいくことが大切!
▼緩和策の基本的な取り組み
○基本方針1 省エネルギーの推進
施策1:環境に配慮した行動の推進
・節電を心がける
・ナチュラル・ビズの実施
・徒歩や公共機関による移動
施策2:省エネルギー性能の向上
・省エネ性能の高い設備・機器の導入
・システム導入によるエネルギー使用量の見える化 など
○基本方針2 再生可能エネルギーなどの促進
施策1:再生可能エネルギーの普及・活用
施策2:再生可能エネルギーの導入促進
・太陽光発電設備や蓄電池の導入
施策3:再生可能エネルギーとしての有効活用
・山林などで発生する不要材の有効活用 など
○基本方針3 循環型社会形成の推進
施策1:3R(リユース・リデュース・リサイクル)の推進
・排出される廃棄物の減量化
・食品ロスの削減
施策2:再生可能エネルギーの導入促進
・ごみ処理方式の変更によるごみの減量化および資源化率の向上 など
○基本方針4 脱炭素型のまちづくりの推進
施策1:コンパクトなまちづくりの推進
・まちなか居住の推進
・空き家・空き店舗の有効活用
施策2:公共交通の充実と物流の効率化
・物流の効率化
・効率的で利便性の高い公共交通の形成
施策3:次世代自動車の普及促進
・PHEV・EV自動車の導入
・電気自動車の充電施設の設置 など
○基本方針5 CO2吸収源の確保
施策1:CO2吸収源の整備
・適切な森林整備の促進
・環境負荷軽減に配慮した農業の推進 など
○基本方針6 環境教育・連携体制の推進
施策1:人材育成の推進
・小中学校における環境教育の実施
施策2:情報発信の充実
・地球温暖化対策に関する出前講座やイベントの開催
施策3:連携体制との充実
・「Yoroca」と連携した推進事業の実施検討
・「夏の省エネ総点検(8月1日)」に合わせた集中的な省エネ対策の取組実施 など
※施策の詳細他、その他項目の詳細は市ホームページで公開しています。
ぜひご確認ください。
問い合わせ:総合政策課総合政策係(名寄庁舎3階)
【電話】01654(3)2111(内線3313)