- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道北広島市
- 広報紙名 : 広報北広島 2025年3月1日号
●夫婦で北広島に新規就農
柴田豊大(しばた・よしひろ)さん、真弥(まや)さん
大曲南ヶ丘在住。
令和3年に北広島に移住し、6年から夫婦で仁別で農業を始める。
ミニトマトや長ネギ、アスパラガスの生産に挑戦している。
◆みんなが愛着を持ってくれるような農園に
◇長年の夢だった農業
夫の豊大さんは大学生の時、北海道の環境を生かした食の仕事に就きたいと農業に興味を持った。卒業後は商社で働いていたが、夢を諦めきれずにいた時に妻の真弥さんが背中を押し、30歳で農業を始めることを決心。会社を辞め北広島に移住した。
就農して一年目の昨年は、慣れるまでが大変で「風がない夜にビニールハウスを組み立て、そのまま朝から畑作業をするなど徹夜の日々が続いたこともありました。記憶がなくなるくらい忙しかったですね」と振り返る。
◇アナウンサーとの兼業で夫を支える
妻の真弥さんはアナウンサーとしての顔も持つ。農業を始めてから関連する仕事を依頼されるようになり、イベントの司会や動画の出演なども行っている。「農業をする前は第三者の視点で取材をしていましたが、今は当事者目線で具体的な話を聞くこともでき、仕事の幅が広がっていますね」と話す。
◇農業の魅力
豊大さんに農業のやりがいを聞くと「体を動かしたり土を触ったりして作業すると気持ちいいですね。自主的に働くので充実感もあります」と笑顔で話す。
天候をみながらタイミングを逃さないように作業を進めることが難しいそうで「困ったときは先輩農家の方などに相談しています。JA青年部の方も様子を見に来てくれ、精神的な支えになっています」と感謝する。
◇今後の夢
今年はミニトマトの栽培面積をビニールハウス3棟分から8棟分にするなど作付け量を増やすほか、新たに人を雇うなど規模を拡大する予定だ。「ゆくゆくは周りの方が愛着を持ってくれるような農園にしたいです。
前職の人事の業務経験を生かし、働く人も農業が楽しいな、続けていきたいなと感じてもらえる環境づくりをしていきたいですね」と抱負を語ってくれた。
二人で支え合いながら挑戦を続けている柴田さん夫妻を応援したい。
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