子育て 令和7年度知内町教育行政執行方針(3)

2.学びの機会を保障し、一人ひとりの可能性を引き出す教育の推進
疾病や不登校に対する児童生徒の学習支援については、個別のニーズに応じた柔軟な対応が求められ、学びを継続し学力を保持・向上させるために、ICTを活用したオンライン学習や遠隔授業、スクールカウンセラーによる精神的サポートを行うことで、学習の遅れを取り戻し、自信を持って学校生活に戻れるように早期の支援と適切な対応をとってまいります。
特別支援教育の推進については、児童生徒一人ひとりのニーズに応じた多様な支援が必要となってくることから、個別支援計画や特別支援教育支援員の配置、ICTの活用など、効果的な支援策を取り入れることで、すべての児童生徒がその能力を最大限に発揮できる環境を構築してまいります。
教職員の働き方改革については、教育現場の効率化や質の向上だけでなく、教職員自身の健康や働きがいを保つために非常に重要な取り組みであることから、定時退勤日や学校閉庁日の設定による勤務時間の適正化、校務支援システム等のICT活用、ストレスチェックによるメンタルヘルスサポートなど、さまざまな取り組みを通じて、教職員がより効率的に充実した仕事ができるような環境を構築してまいります。
部活動の地域移行については、学校内での活動の枠を超えて、地域全体を巻き込んだ教育の場を提供する重要な取り組みであることから、地域において持続可能な部活動のあり方について、西部4町の中学校・教育委員会と検討を重ね、一部の競技では既に実施をしている拠点校方式の継続や地域スポーツクラブ及び文化団体との連携の可能性など、地域の特性や資源を最大限に活用し、継続的に活動が可能となるような基盤を整えてまいります。

3.多様な価値を尊重し、豊かな心と感性を育む教育の推進
いじめの防止や不登校児童生徒への支援の充実については、学校・地域・保護者が一体となって取り組むべき大きな課題であることから、早期発見と適切な対応に努め、「いじめを生まない土壌づくり」に向けて連携を強化し、個別支援と環境整備を行うことで、児童生徒が安心して学べる場を提供してまいります。
また、スクールカウンセラーや専門機関との連携を深めることで、より効果的な支援を実現してまいります。
ヤングケアラー対策については、個別の支援を超えて、社会全体で支える仕組みが必要であることから、学校内での情報共有や行政との連携により、ヤングケアラーが学業や社会生活を営む上での困難を軽減するために、心理的支援や社会的孤立の防止など、多角的なアプローチにより早期の対応に努めてまいります。
スクールカウンセラーの効果的活用については、個別カウンセリングやグループ活動、教職員や保護者との連携などの幅広いサポートによって、児童生徒の心の健康を守り、学力向上や社会的な成長を支援してまいります。
また、学校全体でのメンタルヘルスの改善にも効果的に活用し、教職員からの相談、指導支援を通して学校全体の教育環境を向上させてまいります。
SNS等における情報モラル教育の推進については、単にネットの使い方を教えるだけではなく、ネット社会での責任や他者への配慮を育むことにより、児童生徒がSNSを安全に、責任を持って利用できるようにするために、学校や家庭との連携を強化し、実践的な情報モラル教育を推進してまいります。
学校給食については、町の第3次食育計画の推進と連携した取り組みのもと、地元食材の活用・拡大やジビエ給食の導入を進めるとともに、食育に関する体験学習や生産者との交流活動などを図り、町の一次産業への興味・関心を深める食育活動を推進してまいります。