くらし 令和7年度町政執行方針(2)

▼地域・高齢者福祉
地域福祉につきましては、誰もが住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるよう、町内会や社会福祉協議会をはじめとする関係機関と連携し、住民ボランティア等の協力を仰ぎながら、生きがい対策、生活支援、介護予防など総合的に推進してまいります。
高齢者福祉につきましては、「森町高齢者福祉計画」においても総人口の減少に伴い、高齢化率が伸び続けていることから、高齢者入浴料金助成事業の助成額の拡充や高齢者が必要とする各種サービスを関係機関や民間事業者等と連携し提供してまいります。
森町シルバー人材センターは、高齢者の社会参加を促進し、高齢者の生きがい充実、健康の保持増進、地域社会の活性化に貢献していることから、安定的に事業運営できるよう支援してまいります。
介護需要の高まりに対応し、質の高いサービスを提供していくうえで、介護事業所における人材確保は重要な課題であり、介護人材確保対策事業を継続してまいります。
また、町内にある特別養護老人ホームの経営資源統合に向けて検討を進めるとともに、町内の高齢者福祉サービスの質と量を低下させない行財政改革を進めてまいります。

▽さくらの園
森町における介護サービス必要量は2035年度まで維持され、その後急速に減少する見通しとなっております。また、介護施設に求められるニーズは多様化し、より質の高い介護サービスの提供が求められております。
そのような中、介護技術の向上に努め、国保病院との連携強化を推進することにより、疾病の早期発見、早期治療に努め、積極的にリハビリ等を導入し、日常生活動作の維持向上に努めてまいります。
また、本年度から国保病院とさくらの園で、ICTを活用した地域連携システムを構築し、入所者の診療情報等の共有を図ることで、より質の高い介護を推進してまいります。施設の維持管理につきましては、必要な修繕や改修を行い、入所者が安全・安心に暮らせる施設運営に努めてまいります。
今後は、施設の老朽化や2035年以降の介護サービス必要量の急速な減少を見据え、町内にある特別養護老人ホーム(さくらの園・シャリテさわら・シャリテの森)の経営資源統合に向けて、検討を進めてまいります。

▼子育て支援
「こどもまんなか社会」を推進するために、昨年「チャイルドファースト宣言」を表明しました。こどもが幸せに生きるためには、地域全体で子育てを支援していくことが必要であり、こどもたちの安心安全の確保と保護者への経済的支援を含めた総合的な施策の推進・検討に引き続き取り組んでまいります。
新たな組織体制として、ケアラーや虐待問題等を含め、多様な家庭環境に対して更なる支援相談体制の充実・連携強化に向けて取り組むために、保健福祉課と子育て支援課を統合し、新たに「保健福祉子育て課」を新設いたします。併せて、これまで子育て支援課に設置していた児童福祉を担う「子ども家庭総合支援拠点」と保健センターに設置していた母子保健を担う「子育て世代包括支援センター」の機能を有したうえで組織を見直し、全ての妊産婦・子育て世帯・こどもへ一体的に相談支援を行う機関として、「森町こども家庭センター」を保健センター内に新設いたします。
子育て世帯への経済的負担の軽減を図ることを目的とした「森町入学・卒業祝金支給事業」や、「幼稚園・保育所及び認可外保育施設等の保育料無償化事業」と併せて、「森町ことぶき出産奨励事業」を引き続き実施し、子育て世帯に対する支援を継続してまいります。
昨年から継続して進めている保育所整備工事につきましては、町内小・中学校・森高等学校の皆さんを対象とした投票により、施設名称の第1候補を「もり保育所」に決定し、令和7年12月の供用開始に向けて準備を進めてまいります。