子育て 蘭越高校通信 vol.110

■いのちのおはなし
12月2日(月)、本校スクールカウンセラーの高杉ゆう子氏をお招きし、「いのちのおはなし」というタイトルで講話をしていただきました。[いのち]について問いかけ、一人ひとりの生き方や心の扉の開き方、苦しい時の援助の求め方等、自分について深く考える時間になりました。

■授業紹介〔英語コミュニケーションI(小学生との合同授業)〕
11月5日(火)、蘭越小・昆布小の5年生39名が来校して1年生の英語で合同授業を行いました。高校生がアメリカ・フランス・ロシア・イタリアの各国料理を販売するブースを作り、買い物に来た児童に英語で料理を説明。児童は説明を聞いてメモを取り、好みの料理を英語で注文する、という内容。最初は緊張していたものの、徐々に身振り手振りを交えながら笑顔でやり取りをしていました。最後には紹介した料理についての3択クイズが行われました。生徒は「英語でわかりやすく伝えるのは難しいですが、言葉だけではなく表情や身振り手振りを使うように工夫しました。」と話していました。お互いに英語の学習意欲を高めるきっかけになったのではないでしょうか。

■授業紹介〔保育基礎(保育園児との交流)〕
11月18日(月)、3年生「保育基礎」の授業に保育園児約30名を招待して〔蘭越高校あそび広場〕を開催しました。生徒達が運営する「障害物リレー」「射的と輪投げ」「言葉遊び」「折り紙」「音楽遊び」の各ブースを園児が自由に巡って、遊びながらシールを集めていく流れになっており、体育館には園児の笑顔と歓声が溢れました。リレーを企画した生徒は「どうしたら楽しんでもらえるか、みんなで試行錯誤しながら考えました。授業で学んだ園児の発育段階を考えて、バランス感覚などを刺激できるような動きを組み合わせました。楽しんでくれて本当に良かったです。」と話していました。園児の皆さん、高校まで来てくれてありがとうございました!

■授業紹介〔総合的な探究の時間(模擬議会)〕
11月28日(木)、蘭越町議会議場で模擬議会を実施しました。3年生が「総合的な探究の時間」の授業を通して蘭越町の行政や地域社会についての課題を見出して分析し、各グループで課題解決に向けた取り組み等を探求しながら、提言をまとめました。一般質問では台湾との姉妹都市提携の提案に対し、金秀行町長から「文化交流、地域活性化につながる多くの可能性を秘めている。先行事例を参考に検討したい。」と答弁がありました。終了後には、「皆さんの町づくりへの熱い思い、人を思いやる優しさに感激しました。」と講評いただきました。

▽今年の提言
・蘭越町のPRにおいてのインスタグラムの活用
・防災訓練の実施方法とその内容
・外国人移住者の獲得に向けて
・消滅可能性都市の視点から考える蘭越町の子育て支援
・現在の姉妹都市との交流と今後に向けて

模擬議会の実施にあたり、蘭越町長をはじめとする議会関係者の皆様、蘭越町役場の皆様には大変お世話になりました。この経験を通して町づくりや町政運営の視点についての理解が深まりました。ありがとうございました。3年間行ってきた本校探究活動の集大成として、たいへん実りの多い時間になったと思います。
「町長さんの答弁から、自分たちにはない、異なる視点からの考え方を知ることができて良かった」「もっとよく調べて、具体的な数値を示せたほうがより良い提言になったのかなと思った」「自分からの発信だけではなく、異なる意見や考えを取り入れることが提言をまとめる上で大切だと理解できた」「授業を通して情報を収集したり分析する力、文章にまとめる力が上がったと思う」と生徒たちは探究活動の成果や反省を振り返っていました。

◎その他の蘭越高校での様々な活動については学校HPをご覧ください。