- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道真狩村
- 広報紙名 : 広報まっかり 令和7年7月号
「有機農業」「野菜製菓」コース新設から13年目を迎えた真狩高校。
昨年度から新たな農法に取り組む有機農業コースに注目です。
■キーワードは「土を育てる」
真狩高校は、ミニトマトとトマトでJGAP認証を取得するなど、これまで有機JAS認証の学習を主としてきましたが、昨年度から農業政策や肥料高騰などを踏まえ、先進的な学習への取組を開始。「土を育てる」をキーワードにプロジェクトをスタートさせました。
高校のほ場1ヘクタールを試験農場としてキノコ菌やもみ殻を利用した「炭素循環農法」、マメ科の緑肥作物を用いた「リジェネラティブ農業」により昨年度はサツマイモ、キャベツなどの栽培に挑戦。もみ殻をたっぷり入れた土壌で栽培したサツマイモは収量も上々で、今年度はさらに収量アップを目指します。
リジェネラティブ農業は、カバークロップを活用した不耕起栽培で環境再生型農業とも呼ばれ、真狩高校ではマメ科の緑肥で覆った畑で作物を栽培します。6月24日には(株)北海道クボタのご協力で不耕起ドリルを用いた大豆・小豆の播種研修会を開催しました。管内の農家や高校生のほか大学生の参加もあり、関心の高さが伺えました。
ほ場では今年、23区画に5つの緑肥を試験栽培し、雪印種苗(株)のアドバイスを受けながら土壌観察を行います。
■創設以来初!農業クラブ実績発表大会で有機農業コースが最優秀賞
6月11日に壮瞥町で開催された「第43回南北海道学校農業クラブ連盟実績発表大会」分野II類にて、有機農業コースRO分会(宮崎鈴々さん、山崎遥斗さん、岡元愛莉さん、室井奏太さん)が「北海道版リジェネラティブ農業実証試験」として、マメ科緑肥作物を用いた不耕起栽培について発表しコース創設以来初となる最優秀賞を受賞しました。
分野I類、III類およびクラブ活動発表でも優秀賞を獲得し、真狩高校として全ての分野で全道大会へ進むことになりました。
また、27日に当別町で行われた「南北海道学校農業クラブ連盟意見発表大会」では、分野I類で上野小夏さん、分野II類で山崎遥斗さんの2名が最優秀賞、分野III類で小野寺夕珠さんが優秀賞を受賞し、3名が全道大会へ出場を決めました。嬉しいニュースが続く真狩高校。今後もさらなる活躍を期待しています。