くらし 地域おこし協力隊・地域防災マネージャー 中島さんによる防災の心得

■今月のテーマ 車中泊避難について
「避難」とは難を避けることなので、避難所への避難が全てではありません。近隣町村の親戚宅や友人宅でも結構です。そのような中、「車中泊避難」が最近では多くみられるようになってきました。今回は、車中泊避難での注意事項についてお話します。

(1)暖房
手段としては、一般的に自車のエンジンをかけ温風吹き出しだと思います。降雪期であれば、排気口(マフラー)周辺を確実に除雪してください。排気口が雪で塞がれた場合、排気ガスが車内へ逆流・充満して一酸化炭素中毒を引き起こします。軽い頭痛やめまいなどは、中毒の初期症状です。直ちに窓を開放して換気してください。
※一酸化炭素チェッカーも市販されています。車中泊避難の方にお勧めです。

(2)適度な運動
車内生活なので、必然的にシートに座っている時間が長くなると思います。以前お話ししました「エコノミークラス症候群」を発症しやすくなる状況です。実際、熊本地震では、車中泊避難者から多くのエコノミークラス症候群の患者が発生しました。車外で動く、車内で座った姿勢でできる運動をするなどして予防してください。
※弾性ストッキングの着用も有効です。

(3)所在位置の明示
避難所の駐車場であれば、避難所勤務員がすぐに把握できます。しかし、避難所に指定されていない公園や施設の駐車場等への避難の場合、自治体では把握できません。避難所又は役場へ連絡してください。安否確認の他、その後の支援物資の配布等にも影響します。

お問合せ先:企画観光課
【電話】0136-46-3131