くらし 令和7年度村政執行方針(2)

■商工観光業の持続的営業支援と施設利用促進の研究
国内外からの観光客を招き入れ、国内屈指の知名度をもつリゾート施設が村内で営業され、特に村の若年人口層を堅持していくためには大きな強みであります。そのような中、ルスツリゾートで働く社員用住宅が、令和6年度に1棟8戸が建設されましたことは村有地を売却した効果として、住民の定住化とともに企業の安定的な雇用と事業経営につながるものとして大変喜ばしいことと考えます。加えて、令和7年度におきましても同じ規模の社員住宅1棟の建設計画があり、これもファミリー向けの社員住宅でもあるとのことから認定こども園や小学校に通う幼児や児童を有するご家庭の定住化を期待しております。
道の駅230ルスツについては、令和7年度からの指定管理者を(株)TAISHIに変更して管理運営しており、都市と農村の交流の場として、これまで以上の地域活性化と独立採算による事業展開に期待するところですが、重要なことは村民にも親しまれ、活用されることでもありますので指定管理者とは随時、情報交換を行ってまいります。このほか道の駅230ルスツ内地域資源交流センターの高圧設備機器は、経年により損耗が進んでいるため取替修繕を行い安全管理に努めてまいります。
ふれあい公園パークゴルフ場は、令和7年度から指定管理者による管理から業務委託に変更しての管理としました。この管理形態の変更は、経費圧縮以前の問題があるところで指定管理者として受けていただける事業者が村内外にいなかったことに加え、これまでの利用料と管理委託料の収支バランスが取れていなかったことも変更理由の一つであります。現在の4コースは維持するとしても芝刈回数を減らして、管理面のグレードを下げることとしましたので、住民の皆さまをはじめ、利用する方々のご理解とご協力をお願い申し上げます。
ルスツふるさと公園につきましては夜間も通して使用できるキャンプ場として開放しておりますが、令和7年度も同様に1区画500円を目安に協力金をいただく方法で5月から開設しております。キャンプ場も、管理人を置かずに利用料は協力金としていただくことを継続します。また、令和6年度において、同公園キャンプ場を中心としたエリア内に水工場の建設を希望する企業からご相談を受けておりましたが、水工場が住民生活に支障がないことを絶対条件としておりましたことと、キャンプ場内の今後の活用を考慮した結果、この地での事業展開は難しいと判断しました。さらに、別の事業者からもこの公園の利活用の提案をいただいておりまして、まだ研究・検討の段階ですが、一定の方向性が出るまで、協力金をいただくキャンプ場として活用していくこととしております。
宿泊税につきましては、令和6年度に宿泊税に関する協議会を有識者と関係者により複数回開催して、導入に向けた方向性を検討してまいりました。主に、宿泊者から徴収する税金の目的と課税の要件について協議を進め、税金の目的につきましては、宿泊者のための観光振興施策として使途事業を検討する協議の場を今後設けることとし、課税要件につきましては、村内宿泊事業者の徴収等に係る事務負担が少なくなるようにしなければならないと考え、検討・協議の結果、北海道と同じ段階的定額制を導入することとして実施に向けて取り組んでまいります。
商工業の振興におきましては、村内に購買力を集めることも期待して、令和6年度の国の物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金を活用して令和7年度に繰り越した「地域活性化プレミアム付商品券発行事業」を実施し、村内商店の活性化と消費者支援を実施いたします。また、商工会の経営改善事業等に対する補助や中小企業振興資金融資預託金事業を継続しながら、商工業者の多様なニーズに対する支援を継続いたします。村内の商店数が減少する現状にありますが、新たな事業展開や新規事業に取り組む事業者があることを期待し、起業等支援事業を継続いたします。