- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道留寿都村
- 広報紙名 : 広報るすつ 令和7年8月号
■健診と予防で高める健康なからだづくりの推進
村民の健康を維持するために、乳幼児からご高齢の方まで村民が健康になるよう継続して保健事業を行ってまいります。
こどもの各種予防接種の助成は、ふるさと応援基金を活用して健康を守り、また成人病予防のために健診事業を継続して取り組んでまいります。
妊娠から出産、育児、教育まで、こどもの成長過程における支援として、まず母となる女性のこころとからだを守るため、母親教室や歯科健康診査、産前産後の保健師や助産師による訪問のほか、産後ケア事業については、令和6年度から宿泊型及び通所型による事業を開始したところでありますが、令和7年度からは居宅訪問型を加えて母への支援とこどもの健やかな成長への支援を充実させてまいります。また、出生後から就学までの切れ目のない健康を推進するために、令和7年度から新たに5歳児健康診査を実施いたします。さらに、こどもの健やかな成長を願い、子育て世帯の経済的負担の軽減を図るため、18歳到達年度までを対象とした子ども医療費助成やインフルエンザ予防接種費用助成を継続し、加えて、ひとり親家庭の医療費助成は、課税世帯であっても医科及び歯科の本人負担を初診料のみとする医療費負担の軽減を継続いたします。
令和7年度から新たに65歳以上の方を対象に帯状疱疹予防接種費用の一部助成を実施し、インフルエンザ予防接種や肺炎球菌感染症予防接種、新型コロナウイルス感染症予防接種の一部助成を継続するとともに、身体機能の維持向上とコミュニケーションの場として運動教室を継続してまいります。
国民健康保険事業で実施している人間ドック事業等による病気の早期発見、早期治療のため、令和6年度から実施している国民健康保険被保険者の健診に要する費用の無償化は、国民健康保険事業会計基金を活用して継続いたします。
留寿都診療所の建替えについて、施設そのものの老朽化対策が必要でありますことから、改築は建設資金調達の関係からも過疎地域の指定を受けている期間の令和12年度までに実施したいと考えています。また、歯科診療所の運営につきましても、公設民営の医療機関としてその役割を継続して担っていただくため、令和7年度も運営支援をいたします。
3)人と自然へのやさしさが魅力の村づくり~福祉、コミュニティ、環境~
■村民の憩いの場作りと福祉の充実
高齢の方の孤立や孤独を防ぐことや、転入して間もない方の住民コミュニティとして、交流の場を作ることが必要と考えていたところですが、加えて、運転免許証を持たない高齢の方などの村内移動の利便性を図るため、令和7年度から地域おこし協力隊を活用した地域福祉推進事業を村社会福祉協議会が実施します。この事業は、運転免許証を持たない高齢の方が、例えばパークゴルフ場に行きたい日に、向かう移動手段がないときは行くのを諦めていたと思いますが、このようなとき、第三者でも誰かが送迎してくれれば参加でき、高齢の方も楽しい時間を持っていただけるよう、その支援として村内限定の移動支援を検討してまいりました。令和7年度は、既に地域おこし協力隊の隊員2名を採用しておりますので、高齢の方のニーズ調査や村内移動支援の設計を進め、秋には実施したいと考えています。
令和6年度に役場女性職員による「村づくり特命班」を設置して、村づくりの提案を受けた中の一つに、街なかに遊び目的の小公園の設置という提案がありました。これは、ベビーカーで散歩をする市街地に小遊具のある公園を望まれたもので、村が実施した子育て世帯を対象としたアンケートでもこどもの遊び場、こどもと過ごす場所が求められていました。留寿都村に転入されて、地域に馴染みがない方でも気軽に立ち寄れて、新たなコミュニティが生まれる場所となることも期待できますことから、子育て支援実務者中心の庁内検討組織を立ち上げ、この検討を直ちに進め、2年後をめどに整備したいと考えます。
こどもには「生まれてくれてありがとう」を伝える「君の椅子」贈呈事業及び出産祝金贈呈事業は継続し、子の誕生と成長を地域で見守り育てる取り組みを進めてまいります。
高齢の方や障がいのある方も安心して暮らせるよう、村地域包括支援センターと村社会福祉協議会が対象者一人一人に寄り添って提供できるサービスを研究しておりますが、支援の内容は対象者毎に異なっております。現在、実施している事業は、自宅で生活をしている方の日常の見守りに加え、電球や電話回線を利用した安否確認システム、高齢者居宅サービス支援事業、権利擁護推進等事業、介護予防・地域支え合い事業、生活支援コーディネーターによる関係機関との連携強化などであり、これらの事業を継続し、生活支援の取り組みを進めてまいります。
さらに、高齢者補聴器購入費用助成事業、敬老祝金及び敬老祝品贈呈事業及び福祉灯油等助成事業を継続するとともに、住宅屋根や窓下等の除雪サービスや介護保険サービスの住宅改修や福祉用具の貸与等の支援相談により、住み慣れた家又は地域で暮らしていけるようきめ細やかな福祉の支援を図ってまいります。
村内に居住されている外国人の方が村への愛着が一層深まるよう日本語教室を継続し、慣れない土地で孤立しないよう、また、地域や職場の交流等から共生する社会が形成されるよう、やさしい地域づくりを目指したコミュニティ活動の支援を充実させてまいりたいと考えております。