文化 栗山の知られざる歴史、今ここに蘇る 町史の隠れ家

町史資料調査室・研究員/青木隆夫

◆No.37 栗山高校・三冊の記念誌
栗山の知られざる歴史、今ここに蘇る栗山高校(栗高)には、今の全日制の普通科のほかに、かつては定時制普通科と専門学科の定時制農業科、全日制家政科の三つの科があったのをご存知でしょうか。
栗高の歴史を辿ると村立の栗山高等女学校(栗山高女)が道立の栗山高等学校に移管されたのが昭和23年、当初は全日制普通科のみの高校として開校しています。その後、地元の要望で昭和25年に定時制普通科が、また昭和27年に農業科が開設され、さらに昭和30年には、栗山高女の伝統を受継いだ家政科も設置されました。
高度経済成長の時代を経て、高校進学率の上昇と普通科志向など、教育環境の変化や近年の少子化の傾向で高校の定時制課程と専門学科はその数を減らしています。
栗高でも昭和60年に定時制普通科が閉科、その翌年に農業科、平成4年には家政科が、それぞれ惜しまれながら科の歴史を閉じました。
書名に「ともしび」「想」「四つ葉」と題された、三冊の記念誌があります。この栗高にあった三つの学科の歩みを記録した冊子でした。
今も校庭にある「少女の像」は定時制課程の閉科記念に贈られたものです。

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