くらし 議会だより No.191(1)

■令和7年 第2回浦臼町議会定例会 一般質問
第2回定例会は6月12日に開催し、議員5名から一般質問がありましたので、内容を要約し報告します。

◆砂場議員
○多世代交流施設えみる一周年を迎えて
Q.質問
先日えみる一周年を迎え、5月10日に記念行事を、悪天候にも関わらず大盛況の中終えることができた。今後に向けてこの1年を振り返ってみてはどうか。
これからはイベントだけではなく、事業として施設を利用していくことも考え収益を上げていくことや、サービスを提供できる体制づくりも大切だと感じる。
今後の利用方法や、より良く更に利用される施設にするためにどのようなことができるか議論を深めたい。
(1)この1年間を振り返って全体的な感想は。
(2)高校生以下の児童・生徒の利用について減免の声もあるが、どう考えるか。
(3)事業者が施設利用する場合の出店料等を決めては。

A.町長答弁
(1)この1年大きなトラブルもなく順調な運営に安堵している。目的とした「町の賑わいを取り戻す」の実現に向け、初めの一歩を踏み出すことができた。
町民の意見や要望を聞きより良い施設へと成長させるため、今後も指定管理者と連携し、町民に親しまれ、愛される施設となるよう努めていく。
(2)児童・生徒の健全な育成と住民が安心して利用できる環境づくりのため、年齢による一律の減免措置は慎重に判断する必要がある。
(3)営利目的の利用については目的外使用と判断されることから、条例により利用料金の2倍の金額を徴収する規定が定められている。なお、イベント等での出店は協力者と捉え、指定管理者も柔軟な対応を取っている。

Q.再質問
(1)大きな施設なので、施設として出店料や利用料などで収益を得る考えは。
(2)子どもたちにこの町で楽しんでもらうこと、また施設の必要経費分の収入を上げるためにも、何らかのサービスや減免を行えないか。
また、利用を促すためサービスの提供を指定管理者に一任することは可能か。

A.町長再答弁
(1)大きなお金がかかって運営されている施設なので、当然収益的な部分も考えていく必要がある。現在は運営も軌道に乗ってきているので、今後はそれらも含め指定管理者と検討していく。
(2)カラオケの利用では小学生は保護者同伴、中学生は一度帰宅してからなど、小・中・高で対応が異なることもあり、一律減免は難しい。違和感のない形で取り組める方法が見つかれば、改めて検討していく。
役場担当と協議の上、指定管理者側でサービスを行うことは問題ない。

Q.再々質問
冬期間は駐車場の除雪をしていなかったが、駐車場を開けない判断をした理由は。利用者のことを考え、車数台分でも除雪しては。

A.総務課長答弁
町としては、駐車場を開けないという認識は持っていなかった。除雪する側と施設側の連携が不足してしまったという反省点もあるので、次の冬には改善できるよう取り組んでいく。

◆静川議員
○中学生の制服の在り方
Q.質問
全国で「性の多様性に対応する制服の在り方」が問われるようになり、制服変更の主な理由になるケースが増加している。
性の多様性に配慮しつつ、全ての生徒にとって着心地や精神的に気持ちの良いものが必要と考えられる。
性別で制服を決めるのではなく制服着用の選択肢を増やすことで、学校生活を送る上での不安を少しでも解消していくことが必要だと思うが、教育長の考えは。また、町長には「パートナーシップ宣誓制度」をわが町にも取り入れ、推し進めたい思いがあるようだが、性の多様性を理解した上での制服の在り方について町長の考えは。

A.教育長答弁
現在、中学校では「学校生活のきまり」に制服についての記載があり、男子は「黒の詰め襟学生服の上下」、女子は「セーラー服とし下はスカートもしくはスラックス」としている。
性的マイノリティに対する理解が進む中で、性の多様性について教職員の知識や理解を深めるとともに児童生徒が性の多様性を認め合い、安心して学校生活を送ることができる環境づくりを進めていくことは大変重要だと考えている。議員指摘の性別によって制服を区別するのではなく、多様化を図ることが必要であるとの考え方や制服変更の動きは理解をしている。
また、制服以外でも髪型やトイレの利用など、学校生活における各場面での配慮が児童生徒の不安を解消していくために必要だと考えている。
現在の学生服とセーラー服では選択肢が少ない環境ではあるが、生徒個々の状況に応じた指導や支援を行い不安の解消に努めていく。
制服自体の見直しについては現在、保護者などからの要望はないが、今後見直しの必要性を判断しなければならないようなときには小中学校のPTAをはじめ、多くの町民の意見をいただき理解を得た上で行わなければと考えている。

A.町長答弁
質問にある「パートナーシップ宣誓制度」と「学生の制服の在り方」に対する性の多様性の理解については若干異なるものであり、対応については混同しないことが必要だと考えている。
「パートナーシップ宣誓制度」は、自己の属する性別についての認識に関するその同一性の有無または程度に係る意識のことや、性的指向を含めた広い意味での性的マイノリティについて深く理解し、社会全体で偏見や差別をなくし、誰もが自分らしく人生のパートナーや大切な人と安心して暮らせるまちづくりを目指して制定するものである。
また、「生徒の制服の在り方」については、先に説明した広い意味での性的マイノリティについて、児童生徒の発達段階に応じた理解、自他の人権の尊重などを十分理解した上で、特に性の不一致などに配慮したものであると考える。
以上のことから、制服の在り方については今後の状況の変化に応じ、関係者や町民の理解を得た上で行わなければならないと考える。

Q.再質問
町民も含めて理解を得ることが必要だと言うが、私は教育委員会、町がリーダーシップを取り、子どもたちに不満のない、楽しく、勉強しやすい制服にして行こうとリードしていただきたいと思うが。

A.教育長再答弁
制服を変えるとなれば、ジェンダーフリータイプのブレザースタイルの制服にこれからの時代はなっていくと考えるが、どの時点・どのタイミングで変えるのかは保護者や町民の理解が必要だと思っている。
最終的に制服を決める権限は学校長にあるので、意見交換を今後していきたい。