しごと 躍動する羽根
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- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道鷹栖町
- 広報紙名 : 広報たかす 令和7年7月号
■躍動する羽根
躍動とは「いきいき活動すること」、羽根は「町民一人一人」を表現しています。
「羽根が集まれば大きな翼となり、立派な鷹として大空へ羽ばたく」
翼は「町民」、鷹は「鷹栖町」、町民の皆さんの活躍が大きな力となり、大空を飛ぶ鷹のように、鷹栖町の魅力が広く伝わってほしい、という思いが込められています。
■あったかステーション!
~就労を通してワクワクと生きがいを~
秋本樹仁也(じゅにや)さん
令和6年4月に本州から鷹栖町へ移住した秋本樹仁也さん。
前職の経験を活かしながら、現在はあったかステーションで働いています。
なぜ鷹栖町へ移住を決めたのか。鷹栖町に来る前はどんなことをしていたのか。
秋本さんに話を聞きました。
今回は、令和6年5月から「あったかステーション」で働く、北野地区在住の秋本樹仁也さんをご紹介します。
札幌市出身の秋本さんは、滋賀県にある立命館大学に進学し、在学中はスターバックスでバイトをしていました。大学卒業後は、東京都目黒区に新設される「スターバックス リザーブ ロースタリー」の職員募集を見かけ応募しました。この店舗はコーヒーを焙煎する工程を目の前で見ることができ、世界で5番目に出店された工場併設型のカフェです。最初はカフェの職員として応募した秋本さんでしたが、面接の中で「祖父母が漁師をやっており、一次産業に関わる人とコーヒーは深い関係にある」という話をしたところ、「それでは、二次産業の工場で勤務してみませんか?」と応募枠にはなかった工場側で採用を促されたといいます。まさかの返答に驚いた秋本さんでしたが、この話を受け就職しました。
秋本さんは「ここで過ごした時間がとても良い経験になった」と話します。「私はオープン前から携わることができました。ゼロから内部の立上げに参加できる機会は多くはありません。製造だけではなく、人材育成などのマネジメント業務にも取り組みました。今の自分を形成する大事な部分をここで見つけられたと思います」と当時を振り返りました。
約5年間「スターバックス リザーブ ロースタリー」で勤務した秋本さんは、ここでの経験を他の環境で試してみたいと思い転職を決意。地元北海道で働きたいと考えていたところ、小学校時代からの友人が鷹栖町に住んでいたこともあり、鷹栖町に興味を持ちました。ちょうどその頃「あったかステーション」の応募を見つけ鷹栖町に移住することを決めました。
あったかステーションでは、就労に興味のある人への情報提供や前職の経験を活かし職場の環境改善に力を入れているとのことです。
秋本さんに鷹栖町に住んで感じたことを聞きました。「初めての土地や環境に不安はありましたが、地域と人の温かさですぐに安心しました。農業者の方と関わる機会が多いのですが、迎え入れてくれていると感じます」と笑顔で話してくれました。
最後に、これからの目標について聞くと「あったかステーションでは、就労を通して生きがいに繋がるものを提供したいと考えています。人生100年時代を迎える中で、働く意欲があり能力を発揮し活躍できる人はたくさんいます。ただ生きるのではなく、ワクワクして生きてほしい。少しでも興味があったり、手伝ってほしい仕事がある方は、ぜひ相談にいらしてください。『働くと言えば・仕事の依頼をするなら、あったかステーション』となれるよう頑張りたいと思います。そして、人と人が繋がり、鷹栖町が盛り上がれば嬉しいです」と話しました。