くらし あったかす発 北の大地から

■躍動する子どもたち
鷹栖町長 谷 寿男
広報9月号でスポーツ・文化活動で活躍する中学生、高校生が紹介された。また、鷹栖北野バドミントン少年団が12月の全国大会出場が決定したと連絡を受け、町内の子どもたちの躍進に目を細めている。
学校部活動の外、町内外のクラブチーム活動でも個人の努力もさることながら、家族の協力、監督・コーチなど、チーム一丸で目標に向かって取り組む姿勢は、選手の技術・実力を向上させるだけではなく、精神力や相手を思いやる心、感謝の気持ちなど「人間力」の成長にも大きく寄与すると感じる。
町では令和5年3月に「総合型地域スポーツクラブ」を他自治体に先駆けて設立し、バドミントン競技は「ネクサスBC」として活動し、町内外問わず優秀な選手が活動し、中体連全道大会でも男子団体準優勝の好成績を収めた。成績報告には8選手が来庁。うち3人が町民、5人が旭川市民であった。私から「市内中学校でなく、鷹栖のチームで活動してどうでしたか」の質問に、「毎日、安定した練習場所でトップクラスの選手と切磋琢磨しあい、監督・コーチに恵まれ、上手になれて、鷹栖町に来て良かった」と笑顔で答えてくれた。その言葉のとおり、選手は熱夏フェスタ会場でも見かけ、後日のごみ拾いボランティアでも多くの選手が参加してくれていた。
少子化を嘆く前に、子どもたちの可能性を伸ばすさまざまな環境を、今、大人である私たちが積極的に創り出すことが求められている。