くらし 《特集》持続可能な公共交通を考える(1)

■「未来」へ残すために、使うのは「今」
〜持続可能な公共交通を考える〜
バスや電車、タクシーなど、私たちの生活にも身近な公共交通。多くの方は「あって当たり前」と感じているかもしれませんが、移動手段の主流が自家用車へと変化するとともに、人口減少による利用者及び運転手・担い手の不足などにより、将来の存続が危機的な状況になっています。
一方、全国的な高齢化が急速に進む超高齢社会において、高齢で運転が出来なくなる、免許を返納することにより、公共交通の必要性は高まることが予測されています。
これからの持続可能な公共交通の実現に向けて、皆さんも考えてみませんか。

●住民アンケートから
令和6年度に、町の総合振興計画見直しにあたり、住民アンケートを実施し、普段の交通手段等についてもお聞きしました。
普段の交通手段では、「自家用車(自ら運転)」が76・9%と最も高く、「自家用車(家族などの送迎)」を合わせると86・1%となり、自家用車への依存度が高い結果となっています。
公共交通の利用については「ほとんど利用しない」の回答割合が多く、道北バスで79・9%、町営バスで91・3%、タクシーで87・2%と、8〜9割の人が利用していない現状です。

・公共交通の利用 単位:%

・普段の交通手段

●一般路線バスの現状
町における基幹的な公共交通の一つが、町中心部と旭川市とを行き来する道北バスです。しかし、一般路線バスは、人口減少や自家用車の普及、ライフスタイルの変化に加え、新型コロナウイルス感染症の影響等により、厳しい状況が続いています。利用者数の減少だけではなく、運転手不足も課題となり、全国的にも廃止や減便を余儀なくされている状況です。
公共交通の担い手である運転手の確保に向けた取り組み、労働環境の改善など、民間事業者の皆さんも努力されています。

・一般路線バス事業者の収支状況(2023年度)


各グラフ出典:交通政策白書(国土交通省)

●知っていますか?町営バス
道北バスが運行していない区域にお住まいの方を対象に、予約制による町営バスを運行しています。
普段、自家用車を使っている方にとっては、まだ身近ではないかもしれません。そのため、どのように運行しているか、どうやって使うのか分からない方も多いのではないでしょうか。
使い方や便利なポイントを知って、将来へ備えておくことも必要です

▽ポイント!
・決まった路線ではなく、自宅の前で乗り降りができます。
・鷹栖市街地を中心に、公共施設等へ向かうことができます。ただし、北野地区の施設は対象外です。
・利用する便の1時間前まで予約が可能。(1・2便除く)
・料金は大人一律200円。(障がい者等は100円)

●ご利用の流れ
【電話】87-5489へ事前予約が必要です

(1)事前予約
▽予約時には
・名前、住所、電話番号、乗りたい便、乗降場所をお伝えください
・行き帰りの予約をまとめて行うことも可能です

▽予約時間
〔予約受付可能時間〕
利用する便の1時間前まで予約可能です。
ただし、1便、2便は前日の最終受付時間まで
〔予約受付時間帯〕
月曜~土曜…午前7時~午後9時
日曜・祝日、年末年始…午前7時~午後8時
※1月1日は予約受付していません
(2)自宅へ
(3)目的地到着
(4)目的地出発
(5)自宅到着

●運行時間

※1便と10便については日曜・祝日、年末年始(12/30、31、1/2、3)は運休
※1月1日は完全運休

●乗降場
自宅前公道、プラザクロス10、サンホールはぴねす、役場、メロディーホール、総合体育館、総合スポーツ公園、各地区住民センター(北野除く)、鷹栖小学校、鷹栖中学校、鷹栖保育園、パレットヒルズ、四季の里、丸山パークゴルフ場、廃棄物処理場、中央、北斗、丸山墓地

▽10月1日から追加
浅井医院、鷹栖歯科、くりやま歯科クリニック、かとう整骨院

▽11月から追加予定
ツルハドラッグ鷹栖店

●利用料金

※回数券は車内で販売しています
※当年度末で18歳以下の方は運賃無料です
※「障がい者等」とは身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方と、その介護人の方です