子育て 報告 2025年度町政・町教育行政執行方針(9)

▽安全・安心の確保と子どもの居場所づくり
昨年度、当麻町青少年健全育成町民ネットワークと当麻町PTA連合会を中心に、「こども110番の家」の見直しを行ないました。新しいのぼりや表示幕が町内54ヵ所の「こども110番の家」に掲げられ、当麻が「安全・安心を意識した町」であることが示されています。
本年度もその取り組みの継続と、「こども110番マップ」作成を進め、活動の充実を図ってまいります。また、昨年度から子どもの居場所づくりや新たな学習の場として、「放課後まとまーる」という名称で「放課後学習教室」を実施してきました。本年度は、その回数やもち方を検討するとともに内容の充実を図ってまいります。
さらに、学校運営協議会で地域学校協働目標の共有を図り、青少年健全育成町民ネットワークや当麻町PTA連合会等の各団体でできることを具体化し、地域・保護者・学校が同じ視点で取り組みができる体制づくりを進めてまいります。

▽学習の場・活動の場のつながりと充実
生涯各期での学習・活動を充実させるために、高齢者学級イチイ学園におきましては、子どもたちと共に学ぶ「世代を超えた連携・協働」と、他町の高齢者学級との連携した活動を取り入れ、「学習機会とまちづくりへの参加の一体化」を図ってまいります。
また、「生涯学習フェスティバル」をはじめとする、地域がつながる活動の充実を図るとともに、パラスポーツをはじめとする誰もが気軽に取り組めるスポーツを体験する機会をつくり、スポーツ人口の増加につなげ、生涯スポーツの充実を進めてまいります。

▽各団体への支援
文化連盟やスポーツ協会に所属する各団体、その構成員の減少に歯止めをかけること及び指導者の確保等を念頭に、引き続き各団体への支援に努めてまいります。
また、各公民分館の活動についてもこれまで同様に支援していくことで、より積極的な分館活動を促してまいります。

▽図書館活動の充実
昨年度から「読書コンクール」の作品を図書館に展示し、来館者に応援のシールを貼ってもらうという参加型の取り組みを進めています。
本年度も、こうしたイベントを行い、町民が図書館へ足を運ぶ機会を積極的に作ってまいります。
また、「子育て支援図書贈呈事業」においては、小学2年生の誕生日に贈る本を選ぶ際、「子どもに読ませたい本」を親が選び、親子で本についての会話のきっかけにするなどの工夫をしてきました。これからも、より工夫をしながら、充実させてまいります。

▽社会教育基盤整備
生涯学習の学習基盤となる施設の整備や社会教育推進体制の整備と情報提供、学習の要となる各団体の支援や指導者との連携を進めるために、生涯学習推進アドバイザーによる、専門的見地からの指導、助言によって教育委員会の専門性を高め、町民誰もが生涯にわたって学び続けられるための環境整備を計画的に進め、積極的な情報発信に努めてまいります。
また、中学校の部活動改革のための部活動の地域移行を、地域のスポーツ環境の整備と充実という視点から、学校教育と協働して進めてまいります。そして、今年度には、上川管内社会教育委員公民館運営審議会委員合同研修会が当麻町で開催されます。これを機会に、当麻町における地学協働の実践を広く周知するとともに、町民の参加を促し、町民の学ぶ場としても生かしてまいります。

以上、第1回当麻町議会定例会の開会にあたり、教育行政執行方針を申し上げ、町議会議員ならびに町民の皆さまのご理解を賜りたいと存じます。