- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道当麻町
- 広報紙名 : 広報とうま「我が郷土」 2025年4月号
■大切な命に「ありがとう」~小中学校で「いのちの授業」
命の大切さや人間の尊厳を伝えることで、いじめや自殺の防止を目的とする「いのちの授業」が、3月7日に当麻小学校4年生と当麻中学校3年生を対象に行われました。当麻町青少年健全育成町民ネットワーク推進委員会(阿部真秀会長)が主催するもので、当麻町では、平成24年に実施して以来、今年で14回目の開催となります。
講師は、全道各地で命の尊さを伝える景山浩子さん。景山さんは、女性の胎内に宿った命がわずか10カ月で急成長していく様子や、出産時には赤ちゃん自ら体を回転させて生まれてくる様子などを、人形や女性の骨盤模型を用いて説明。子どもたちは、命の誕生そのものが奇跡であること、そして一人ひとりの命がかけがえのない大切な存在であることを学びました。
■当麻小・小谷教諭が表彰~優れた教育実践が評価
令和6年度北海道教育実践表彰「若手教職員等奨励賞」に、当麻小学校の小谷颯汰教諭が選ばれ、3月14日、今村隆之上川教育局長より表彰を受けました。
北海道教育実践表彰は、学校教育の発展に貢献し、特に優れた実践活動を行った教職員を表彰するもの。「若手教職員等奨励賞」は、経験10年未満の教員が対象で、今後の活躍が期待される教員を顕彰する目的で、令和2年度に新設されています。
小谷教諭は、令和2年に神居東小へ赴任後、積極的に学年担任を務め、児童一人ひとりに寄り添った指導を実践。特に道徳教育の推進に力を入れ、令和6年度に当麻小学校へ異動後、北海道教育研究大会での公開授業や、道徳教育推進リーダーを担当するなど、管内の教育発展にも貢献しました。
受賞にあたり、小谷教諭は「このような賞をいただけたのは、これまでご指導くださった先生方のおかげです。今後も学び続け、子どもたちのためにより良い授業をしていきたい」と意欲を語りました。
■42年目の挑戦~でんすけすいか定植始まる
でんすけすいかの栽培が3月26日から、町内の生産農家で始まりました。
この日は35戸のうち2戸が苗の定植作業を実施。当麻町そ菜研究会でんすけすいか部会長伊林和彦さん(町宇2)のハウスでは150本の苗を定植しました。今年は当麻町全体で5万株の定植を予定しています。
今年で42年目を迎えるでんすけすいか。当麻町ふるさと納税の返礼品としても人気を集める一品です。伊林さんは「これまで受け継がれてきた経験や知識をもとに、今年も全国の方に自信を持ってお届けできるよう、まごころ込めて大切に育てていきたい」と笑顔で話しました。初出荷は6月中旬を予定しています。
■ウオーキングコースが登場!~健康づくり推進事業
町では、健康づくりを楽しむことを目的に、スポーツランド内テニスコート周辺に、1周700メートルのウオーキングコースを整備しました。
コースには、歩いた距離や消費カロリーの目安、町保健師監修の健康豆知識を記載したプラカードを設置。歩くだけでちょっと得した気分になれる工夫が詰まっています。
さらに、3月からはでんすけペイアプリに「ウオーキングポイント」も導入されました。歩くことで町内加盟店で使える電子マネーが貯まります。これからの季節、スポーツランド周辺は次第に桜が見頃を迎えます。この機会に「歩く習慣づくり」に挑戦してみませんか。
■地域の課題解決に取り組む~旭川市立大学と連携協定
当麻町は旭川市立大学・同短期大学部と包括連携協定を締結しました。
「地域社会に貢献する大学」を理念の一つに掲げる同校は、旭川市および近隣の自治体と包括連携を締結し、特色ある資源や機能を活用しながら、地域課題の解決に取り組んでいます。当麻町との連携においても地域の活性化や子育て支援、健康福祉の向上など9項目が盛り込まれ今後、さまざまな分野で共同での取り組みが進められる予定です。
3月24日、当麻町役場講堂で締結式を挙行。村椿哲朗町長と締結書を取り交わした三上隆学長は「子どもから高齢者まですべての世代が〝オール当麻の力〟としてまちづくりに取り組む姿に共感する。ぜひ地域活力向上のために同校を活用していただきたい」話しました。また村椿町長は「当麻町は地理的に大学から非常に近い町。学生と交流を深め、地域を盛り上げていきたい」と今後の取り組みに期待しました。