くらし 火災・救急・救助119 消防瓦版纏(まとい)No.443

■収れん火災にご注意を!
太陽の光がなんらかの物体により反射または屈折し、これが1点に集まることを「収れん現象」といいます。その場所に燃えやすい物があると発火して火災に至る場合があり、それが「収れん火災」です。
収れん現象の発生原因には、虫眼鏡のような凸レンズによって光が1点に集まるものと、凹面鏡などによって反射光が1点に集まるものの2種類があります。

■主な事故事例
▽吸盤
100円ショップで購入した吸盤で張り付くシルバーマークを車内後方の窓に付けていたら、後部座席シートから煙が出て、シートカバーが少し燃えていた。通常車内で使用する吸盤は、レンズのように光を集めないように色付きか半透明ものが多いが、購入した吸盤は透明だった。

▽農業用ハウス
農業用ハウスの屋根や天窓の溜まった水を放置すると、溜まった水がレンズとなって光を集め、ハウス内の資材から発火した。

▽ペットボトル
水が入ったペットボトルを自動車内に放置してシートを焦がした。

▽対策
・窓際や太陽光が差し込む範囲には、鏡等レンズになりそうな物を置かない。
・遮光カーテンを使用する。
・ペットボトルを自動車内に放置しない。
・朝夕や冬場は太陽の高度が低く、部屋の奥まで太陽光が差し込みやすいので注意する。

■救急出場状況(7月分)
交通事故:1件(0人)
一般負傷:6件(6人)
急病:6件(5人)
7月計:13件(11人)
累計:142件(117人)
※( )内は傷病者搬送人員

問合せ:富良野広域連合富良野消防署占冠支署
【電話】56-2119