しごと いいね! 農業センター君

■温暖化の影響?作業適期が変わる
地球温暖化については何度かこのページで記載してきました。温暖化によって10年スパンで気象の平年値が変わることも令和4年1月号で述べたかと思います。

下の表1が5月気温の変更された平年値です。概ね0.5℃上昇してます。
さてここで稲の移植時期についてみてみましょう。
「寒さが緩み、移植しても大丈夫!」という早限の時期は「移植後の5日間の平均気温」で決まります。
苗の種類によって異り、幌加内で主流の「成苗ポット」で5日間平均11.5℃、最近使われていない箱マットで5日間平均12.0℃です。年次によって変わるので目安は平年値で決めます。表2で見ると…2~3日早まってますね。これが温暖化の影響と判断できます。
数十年前は「稲作適地のぎりぎり」と言われてましたが、今は堂々と「稲作適地!」と言えるのではないでしょうか。

表1 幌加内町農耕期間(5月)のアメダスデータ平年値

表2 平均気温による苗別移植適期早限

■まだお役に立ちます!
広報4月号で町長の「施政方針」が掲載され、P6には農業技術センターの廃止について述べられています。「もうやってないんだね」とおっしゃる方もいますが、突然無くなるのではありません。合理化も進めながら縮小に向け、業務を進めています。
大きく変わったのは4月号で町長が述べた次の2点です。
・「土壌分析…一般分析はJAきたそらちに移管。簡易分析のpH・ECはセンターで」
・「ほろみのり種子増殖…今年は当センターで実施しますが、次年度以降は現在検討中」
試験研究は清月の試験圃・農業者圃場で課題を絞って行います。
また現地要請があれば普及センターや農業試験場と連携をして技術指導等行いますが、私吉田の一人体制となっておりますので、連絡等が取りづらい場合はご勘弁を…
農業者の方でも家庭菜園でもいつでも相談に乗りますのでご活用ください。