- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道小平町
- 広報紙名 : 広報おびら 2025年4月号
■産業振興施策
●農業の主要作物である米につきましては、昨年は一部の地区で7月下旬の台風による雨の影響による被害がありましたが、留萌管内の作況指数は105、小平町の作柄は総じて「良」とみられる結果でありました。
今後においても、関係機関と連携し、主食用米を中心としながらWCS用稲や飼料用米などの確保と適切なローテーションを推進していくほか、地域の農業生産額を高めていくため、水稲作付けと並行して畑作物の安定的な収量や品質の向上を図ってまいります。
また、本町の特産品「メロン」について、栽培面積と販売額の拡大につなげるため、新たな栽培方法や販路の構築にも取り組んでまいります。
また、「道営土地改良事業」につきましては、新年度から事業化予定の農村地域防災減災事業として田代地区で「ため池堤体」の測量設計及び改修整備に着手、さらに、「団体営土地改良事業」は、沖内地区の揚水機場を更新整備するものであり、いずれも施設の長寿命化及び農業用水の安定供給を図るものであります。
また、令和5年度から始まっている大椴地区での「道営農業競争力強化農地整備事業」につきましては、年次計画に基づき地域の一体的整備を推進し、経営コストの低減や生産性の向上を図って地域農業が維持されるよう努めてまいります。
●畜産につきましては、「おびら和牛繁殖センター」の4期目の建設工事として育成・繁殖牛舎の整備を進め、施設の飼養牛の増頭を図り、繁殖雌牛一元管理システムへの移行のための基盤整備を推し進めていくものであります。
また、新年度においては施設周辺の道路整備に一部着手し、繁殖センターの効率的運営に資するとともに繁殖センターの利用により畜産農家の労力軽減と耕畜連携体制の強化が図られ、農家所得及び生産性が向上するよう努めてまいりたいと考えております。
●林業につきましては、町有林の継続的整備のほか、「小平町私有林等整備事業」により民有林整備の需要を捉えながら計画的な森林環境の保全、整備を実施するとともに、木材を活用した公共施設などの整備について「森林環境譲与税」を有効に活用しながら林業と木材産業の持続的な発展を図るほか、カーボンニュートラルの取組として、町有林を活用した「Jクレジット」の創出に向け、準備を進めてまいります。
また、農業のみならず林業被害も深刻な問題である鳥獣被害について、引き続き関係機関と連携し鳥獣駆除対策に努めてまいります。
さらに、発想豊かで意欲のある人材を地域おこし協力隊として積極的に受け入れ、特に畜産と水産分野で活躍されることに期待をしているところであります。
●水産業につきましては、近年、地球温暖化の影響による海水温の上昇が、海の生態系に大きな変化をもたらしております。また、燃油や資材の高騰、漁業就労者の高齢化と労働力不足といった課題は、漁業経営に大きな影響を与えておりますので、持続可能な生産活動が行えるよう「漁業近代化資金利子補給制度」を継続してまいります。加えて、昨年のホタテ採苗の全道的不振による稚貝出荷の影響を、運転資金面で漁業者を支えるため「海洋変化対策資金利子補給制度」を新たに創設し、支援を行ってまいります。
また、漁業生産活動の重要拠点であります臼谷・鬼鹿両漁港の整備につきましては、鬼鹿では引き続き、ホタテ作業係留岸壁の工事を実施し、臼谷では係留施設の実施設計や道路護岸工事、西・南護岸の嵩上げ工事を行うことになっております。引き続き関係機関と連携し、漁業振興の推進、就労環境の改善に努めてまいります。
●商工業の振興につきましては、個人消費の低迷や人口減少など、様々な課題に直面していますが、プレミアム付き商品券発行事業補助などにより、引き続き商工業の活性化に努めてまいります。
また、商工業者の支援策として実施しております「中小企業振興資金利子補給制度」につきましては、町内商工業者に積極的に活用されており、今後も関係機関と連携を密にし、既存の商工業者の事業拡大や施設整備などの取組を推進してまいります。
●観光振興につきましては、本町の豊かな自然や食、歴史といったまちの魅力を広く発信し、観光産業の活性化に努めてまいります。
また、各観光施設の維持補修などを実施し、利用者の利便性の向上を図ってまいります。