くらし 協力隊通信

■天塩町と外国。外国人との国際交流や多文化共生について聞いてみました
中国を含むアジア圏では1月29日に旧正月を迎えました。以前、日本語学習支援者養成講座を稚内市で受講したこともあり、同市で1月26日に開催されたベトナムの旧正月(テト)を祝うイベントに参加し、技能実習生の方々から元気をもらいました。
これまでの協力隊活動で、町内でも技能実習生など在住外国人向けの多文化共生イベントを支援したり、来町した姉妹都市ホーマーの市民と交流してきましたが、今回は住民の皆さまが日ごろどのように外国人と交流・対話しているのか、感じるところの声を一部ですが聞いてみることにしました。そうした声から、これからの交流や多文化共生支援のヒントにつながるかもしれません。これからも、町で私を見かけたらいつでもご意見をお聞かせいただきたいです。(三國)

三國:町に住んでいて、外国人との接点、交流、思いなどありますか?
農泊・吉田哲弘さん(おのっぷ農園):これまでイギリスやシンガポールなど外国からも農泊滞在者は多かったのですが、日本語を話せることを条件としました。受入れ人数で特に多かったのは台湾です。滞在者には夕食の調理をお願いしていますが、調味料持参には驚きました。その他、中国の方が作る餃子など、料理に多文化を感じました。
酪農業・吉田京子さん:笑顔で接することを意識しています。以前、雄信内の五十嵐さんがお連れした外国人に挨拶するとき、夫はかなり緊張していたみたいだけれど、ハーイとお互いに笑顔で挨拶できたのは、自分でも意識しているからだと思いました。
宿泊業・高田壽裕さん:自然ガイドだというカナダ人宿泊客が印象的でした。漁業用の浮き玉を集めたくて町に来たとのことでした。すぐに息子を呼びました。今の時代はスマホ翻訳が使えるので、それを使って息子たちは会話し盛り上がっていました。
建設業・鹿児島剛さん:現在、インドネシアを中心に技能実習生が除雪作業に従事しています。技能実習2号の場合、最長3年と実習期間が決まっているため、制度は協力隊と似ているかもしれません。条件のすり合わせは個々の事情があるため、なるべく客観的に受入れを行っています。
陶芸・伊藤千枝子さん:30年前、天塩高校の交換留学生だったチャーリーさんと昨年、何年かぶりで会うことができました。息子が帰ってきたのと変わらない感がありました。陶芸クラブで箸置きを一緒につくりホーマー市民と交流したときも、いつもと変わらない気持ちで人と接しましたし、これからもそうしたいと思います。