くらし 令和7年度 村政執行方針・教育行政執行方針

令和7年3月11日に「第1回猿払村議会定例会」で述べた村政執行方針と教育行政執行方針を一部抜粋してご紹介します。
なお、全文は村ホームページをご覧ください。

■村政執行方針
猿払村長 伊藤浩一

私は、平成25年12月の初当選から数え、3期目の最終年となります。
村長に就任してから今日まで、皆様の負託に応えるべく、現実を見据え、村の将来に向け、各般の施策に取り組んでまいりました。
これまでの11年間の村長という職責を通じ、多くを学び、様々な経験を積み重ねることができたこと、また、本村の持続的な発展に向けて、議員や村民の皆様、そして職員と共に考え、汗を流しながら歩んで来られたことに感謝しております。
「誰にでもやさしいまちづくり」を旗印に、産業、福祉、医療、教育、子育て、観光など幅広い分野において、皆様とともに間断なく取り組んできたまちづくりは、まだ道の途上ではありますが、猿払村の新たな可能性が広がってきていると思っております。
先の所信表明で申し述べさせていただきましたとおり、3期目4年間の公約として、基幹産業の基盤整備、新型コロナウイルス感染症への対策、子育て・教育環境の整備や、村民の命と健康を守る新医療機関の整備に向けた取組みを進めることとしてまいりました。
一定の成果を得られたものもありますが、引き続き、継続的な施策と各施策の公約実現のため、更に活力ある村の未来を切り拓くため、様々な諸課題に向き合いながら、村政運営に尽力してまいります。
しかし、各産業の更なる振興や村政を進める上で大きな課題となっているのが、少子化の進行に伴う慢性的な人手不足と労働者の高齢化であります。
既に取り組んでいる企業などもありますが、この課題解決のため、外国人などの積極的な採用に向け、官民一体となって取り組んでいく必要があると感じております。
今後も、「猿払村人口ビジョン」や「猿払村まち・ひと・しごと創生総合戦略」に基づき、人口の減少を少しでも緩やかにする取組みを着実に、そして、早急に進めていかなければ、産業やまちの活力を失いかねないことから、定住人口の減少抑制と交流人口の増加に向けた対策を引き続き進めてまいります。
また、行政としても職員採用のミスマッチを減らす対策や、民間の力を借りながらDXを推進し、住民サービスの向上や職員の働き方改革を進めていきたいと考えております。
私は、新たなまちづくりの一環として、将来の村を見据え、公共施設の廃止や老朽化した施設の解体を進め、この村になくてはならない施設の改築を進めながら、村民の皆様が「住み慣れた地域で、安心して暮らし続けることができる」まちとなるよう、準備を進めてまいります。
当然、そこには多額の財政投入が必要となりますが、財政の平準化を見据え、村民一人ひとりの思いを大切にしながら、「誰にでもやさしいまちづくり」の精神で村政を進めてまいります。
また、昨今では物価高騰、人手不足など多岐にわたる課題が次々と出ておりますが、知恵を出しながら取組みを進めてまいります。
残り8か月の任期となりましたが、村民の皆様の日々の暮らし、安心・安全を守ることはもちろんですが、将来にわたり村民の皆様が夢と希望を持って暮らせるまちづくりを職員とともに進めてまいります。

■教育行政執行方針
教育長 眞坂潤一

教育の根幹は「人づくり」であり、新しい時代を切り拓く基盤であります。一人一人が互いに尊重・協働しながらさまざまな社会的変化を乗り越え、心豊かに人生を送り、地域社会の一員として持続可能な社会の創り手となることができるよう、必要な資質・能力を育む教育行政が求められております。
教育を取り巻く現状と課題を踏まえ、本村教育大綱に示された二つの基本目標である「生きる力を身に付け、心身ともに健康で個性豊かな子どもの育成」「自ら学び、その成果を活かせる環境づくり」の実現とした意義を再確認し、本村の教育振興を図るべく、関係部局や関係機関との連携を深めながら、所管する施策を推進してまいります。
子どもたちの基礎学力向上のため開設した公設塾「未来塾」の内容を拡充し、学校を補完しながら学力向上など子どもの未来につながる教育的支援に努めてまいります。
また、世代を問わず、個人それぞれが幸せや生きがいを感じ、地域や社会が幸せや豊かさを感じられるものとなるよう、生涯学習を通じて心身の健康の維持・向上を目指してまいります。
教育委員会といたしましては、引き続き、子どもたちが安全・安心な環境の下で、豊かな人間性や思いやりの心を育む、笑顔あふれる村を目指し、また、全ての村民の皆様一人一人がいきいきと豊かな人生を送ることができるよう各種教育施策に全力で取り組んでまいります。