- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道利尻富士町
- 広報紙名 : 広報りしり富士 令和7年6月号
四.持続可能な社会の創り手となる社会教育の推進
大人たちが生涯学習での学びの成果を家庭・学校・地域の中で活かすことで持続可能な社会の創り手となる子どもたちを育むための大きな力になります。その一役を担う本町の学校運営協議会は社会教育を通じた地域での学びの窓口として機能し、本町が掲げる「学びあい」「ふれあい」「活かしあい」を基本目標とした生涯学習推進計画とともに、関係者の皆様とその理念に沿った事業を展開してまいります。
それらの活動の根幹となる場については、学校を始め公民館など各世代に向けた日常的な集いの場の提供や子どもたちに向けた放課後や休日、夏休みの各種教室開催など、地域の大人が見守る安全・安心な居場所づくりにつながる環境の整備と体験活動を継続してまいります。
これまで地域の指導者が主体となって、子どもたちとともに活動している団体などの発表の場では学校外での生き生きとした表情や意欲を直に感じ取ることができ、率先して「地域ぐるみで子育て」を実践されている皆さまに対し、深く感謝しながら敬意を表するとともに、その熱意は着実に次代を担う中高生にも伝わり、その活動に加わっていくことで成果が表れていることから、夏休みチャレンジ教室や町外との子どもたちの交流事業などの場面でも、リーダーとしてステップアップできるような取り組みを継続して進めてまいります。
運動やスポーツへの親しみや習慣化は、生涯を通じて心身ともに明るく健康で豊かな生活の実現につながっていきます。青少年団体への支援や施設の効率的な利活用をはじめ、前例に対する検証評価を加えながら教室やイベントの運営に活かしてまいります
文化・芸術は、人々の創造性を育み、その表現力を高めるとともに、心のつながりや相手を理解し尊重し合うことで、多様性を受け入れることができる心豊かな社会を形成するものであることから、文化活動団体への支援のほか、9続して実施されている劇団四季公演をはじめ、学校を核として子どもたちが本物の文化・芸術に触れることができるよう、また専門的な生の音楽にも深く親しむ機会を設けてまいります。
また「ふるさと教育」として、これまで継続してきた小学六年生を対象とした利尻島遊覧飛行や航空教室をはじめ、文化財保護活動においては郷土資料館やカルチャーセンター・りっぷ館それぞれの特色を活かした資料の公開や学校授業等学習のサポート、東京大学との共同遺跡調査や講座を行ない、様々な視点から地域をとらえる力や新たな歴史認識の醸成を図ってまいります。
共通の価値観や知識を持つ人材を育成し、社会の一体感を高め、時代に即した知識や技術を学べるよう、柔軟で多様なカリキュラムを設計することやグローバル化への対応など、利尻高等学校での学びに必要な新たな支援として、令和七年度から入学する生徒への学習用端末購入の世帯助成をはじめ、地域の課題を考え解決に必要なことを地域と連携して活動する事業への支援をすることで、生まれ育った地域での十二年間の教育活動が生きる力として育成され、「人づくり」として将来の社会を支える人材が育てられるとともに、義務教育における学校給食の無償化をはじめ、町の財源による子育てにかかる経済的な負担の軽減や環境整備が総合的に進められることへのご高配に深謝申し上げるところであります。
教育行政の推進方針と主要な施策について申し上げました。
利尻富士町教育委員会では、小中一貫教育を柱として確実に成果につなげる施策を深化させ、すべての教育活動を学校、家庭及び地域はもとより、関係機関や団体等との連携を図りながら、本町教育のより一層の充実及び発展に全力で取り組んでまいります。
以上、町議会議員の皆様並びに町民の皆様のご理解とご協力を心からお願い申し上げ、教育行政執行方針といたします。