健康 さろまげんき王国

■『こころの健康〜考えておきたいストレスへの対処法〜』
「ストレス」は非常に身近なものですが、溜め込みすぎると、心身の不調につながる要因にもなります。
今回は、「ストレス」と「対処法」についてお伝えします。

◆そもそも、ストレスとは?
ストレスという言葉は、もともとは「外側からかけられた圧力により歪みが生じた状態」を言います。心や体にかかる外部からの刺激を「ストレッサー」、ストレッサーに適応するために心や体に生じる様々な反応を「ストレス反応」と言い、「ストレス反応」が起きるまでの一連の流れがストレスとされます。ストレスと聞くと「嫌なこと」「つらいこと」などの良くないことを連想するかもしれませんが、ストレスには本人の成長につながる良いストレスもあります。例えば、進学、就職、結婚などは良いストレスと言えますが、変化や刺激がいくつも重なったり、過密になると、悪いストレスにもなり得ます。
また、「ストレス反応」が続くと、身体面や心理面への影響が出て、例えば、疲れがとれない、頭痛や腹痛が出る、なかなか眠れない、イライラしやすい、落ち込みやすいなど、様々な症状が出てきます。更に不調を感じても必要なケアを受けないでいると、脳の神経伝達物質のバランスが崩れたり、自律神経の不調につながり、心身の病気へとつながる可能性があります。そのため、自分自身の心身の状態に関心を持ち、ストレスを溜め込まない事が大切です。

◆ストレスへの対処法
睡眠・食事・運動といった生活リズムを整え、特に「睡眠で休養がとれている事」が大切です。脳や全身にある体内時計を正常に動かせるよう、例えば、朝は決まった時間に起きて日光を浴びる、食事を規則的に食べる、日中体を動かす活動を行うなどが基本となります。
また、生活の中でリラックスできる時間をもつ事も大切です。好きな音楽を聞く、読書をする、ゆったりお風呂に入るなど、気軽にできそうなことからやってみましょう。

▽物事の考え方、受け止め方を見直してみる
私たちはストレスを感じている時に物事を固定的に考えてしまったり、思い込みが強くなる事があり、必要以上に落ち込んだり、イライラする事があります。例えば「必ず、○○をしなければいけない」と考えて、それが上手くいかない時には、ストレスをより強く感じやすくなります。問題点や良くないことばかりに注目せずに「実際にできていること」「うまくいっていること」にも注意を向けてみる事が大切です。考え方やものの見方を少し変えてみることで、気持ちが楽になる事もあります。

▽困った時には誰かに相談をする
困った時や辛い時には、誰かに話を聞いてもらうだけでも、気持ちが楽になる事があります。話しているうちに自分なりの解決策が見つかったり、気持ちを落ち着かせる事にもつながります。
ただし、心と体の不調や何らかの症状が続く場合には、早めに相談窓口や医師に相談し、治療の必要がないか、また、他の病気が隠れていないかどうかを確認する事も必要です。

◆おわりに
生活習慣や考え方を変えるのは簡単な事ではありませんが、できそうな事に目を向けて、普段の生活を見直してみましょう。

問合せ:保健福祉課保健推進係
【電話】2・1212