くらし 令和7年度 様似町 施政方針(2)

■安全な生活をおくるために
▽防災体制の整備
今年度においては、3か年計画として進めてきた備蓄庫整備を完了させるとともに、自治会等と連携しながら引き続き防災訓練等を実施します。また、現在着工中の新消防庁舎の隣接地に建設する避難施設を、災害対処と避難受入機能を合わせた防災センターとして一体運用するとともに、幼児センター・デイサービスセンターに津波救命艇を新たに設置することで、乳幼児及び要援護高齢者の避難対策を講じます。

▽地域防災力の強化
地域防災力の中核になる消防団の充実を図るため、今年度よりドローン操縦に特化した機能別消防団員制度を導入するとともに、各種訓練を通じて消防団員の結束力を深め、地域の総合的な防災力の強化に努めます。

▽消防庁舎の移転改築
令和8年5月末の完成を目指して着工中ですが、庁舎には簡易司令システムを導入し、システムに合わせた消防救急デジタル無線設備の更新も図ります。また、併設する消防エネルギーセンターにおいては、地域資源である木材を暖房燃料として活用し、地域経済の循環や二酸化炭素削減と脱炭素化を目指します。

■健康で幸せな生活をおくるために
▽新型コロナウイルスとワクチン接種
新型コロナワクチン及びインフルエンザワクチン接種費用については、18歳までの子どもに対しての全額助成、65歳以上の高齢者の一部助成及び低所得者への全額助成を行います。また法改正により、今年度から高齢者の帯状疱疹のワクチン接種が定期接種となり、本町でも医療機関と連携して接種体制を整え助成を行います。

▽母子保健対策
妊産婦健康診査や周産期医療通院費などの助成事業を継続します。不妊治療助成費については、希望者が望む医療を受けられるよう、北海道の助成事業を拡大し、治療費や交通費の助成を行います。また、妊娠時から出産・子育てまで継続的な相談支援を行いつつ、近隣町や関係機関と連携を図っての短期間の預かりサービスやメール等で専母子保健対策門家に医療等の相談ができるサービスの導入など、子育て支援を強化します。

▽保健福祉センター
今年度から2か年かけて改修工事を行い、さまにデイサービスセンターの利用者や介護予防事業などの参加者が、快適に過ごせるよう整備します。また、デイサービスセンターの入浴機材の更新を行います。

▽地域福祉の体制
利用者やその家族に寄り添い、人材不足の状況でも必要な福祉サービスが適切に提供できるよう協議を進めるとともに、高齢者や障がい者を対象とした「さまにシルバー券」の交付を継続し、生活の利便性向上を図ります。

▽新婚世帯への支援 子育て世帯の負担軽減
新婚世帯の住宅取得や引っ越しなど新生活に係わる経済的不安の軽減を図り、少子化対策の推進に資することを目的とした「結婚新生活支援事業・結婚祝金支給事業」を新たに実施します。また、子育て世帯には「新入学スマイルクーポン」の支給を継続し、入学時における家庭の経済的負担を軽減するとともに、乳幼児から18歳までの医療費の無料化を継続するなど、児童・生徒の健全な育成の推進を図り、「結婚~妊娠~出産~子育て」の切れ目ない支援を行います。

■心豊かな人間性を養うために
▽教育行政の推進
第2次教育大綱の最終年度を迎え、さまざまな教育課題に取り組むとともに、将来の予測が困難な時代と言われる現代において、求められている持続可能な社会の創り手の育成に向けて、本町にあった教育施策を推進します。