くらし 令和7年度 様似町 施政方針(3)

■豊かな暮らしを生み出すために
▽農業
経営所得安定対策制度や国が全額補助している新規就農者育成総合対策制度の活用により、農家所得の安定と青年就農者への支援を続けます。また、農業振興に関する地域おこし協力隊を広く募集し、労働力確保や後継者確保対策に関する情報発信などを進めます。

▽稲作
特別栽培米「アポイ米」の地場産での消費拡大に向けた取組としてスクールランチやふるさと納税での活用などを促進していきます。

▽林業
森林経営計画に基づく造林や保育、間伐などの森林施業を実施し、豊かな森づくりに取り組むとともに、地球温暖化対策・脱炭素社会に貢献できるよう適切な森林整備に努めます。令和
9年度完成予定の浜平宇幹線の林道整備も継続して進めます。

▽獣害対策
猟友会の理解と協力をいただく中で、近年の燃料代高騰などを考慮し、報償金の増額をするなど適切な駆除対策を進めるとともに、ハンター免許取得助成を継続し、担い手の確保に努めます。

▽水産業
赤潮対策緊急支援事業による支援やツブ貝・ウニの増殖支援事業を継続するとともに、例年実施している沿岸漁場の保全事業や雑海藻駆除事業なども継続します。また、日高中央漁業協同組合が令和8年度まで様似漁港内で整備を進めている製氷冷蔵施設整備事業への支援も引き続き行います。

▽後継者・労働者不足
各産業従事者の意向や現状について、より深く把握・分析し、関係団体とともに様々な手段を検討・実施していきます。

▽商工業
物価高騰などで非常に厳しい状況の中、事業者が安心して経営ができるよう、関係機関と連携し対応を進めるとともに、商工業活性化のために活動する地域おこし協力隊を募集するほか、プレミアム付き商品券の発行や歳末大売り出しなどの消費喚起事業について支援します。

▽交流促進施設「アポイ山荘」
今年度から新たな指定管理者により管理運営していくことになりました。町民の健康・福祉と来客を迎える場として、指定管理者と協力しながら適切な管理運営に努めます。

▽観光
国立公園化を契機として取り組んだ新たな体験プログラムや特産品の開発を活用し、まち全体として来訪者が滞在・周遊できる拠点施設の設置に向けた取組を検討していきます。

■発展の基盤づくりのために
▽町道の維持管理
道路舗装補修や道路法面(のりめん)整備など5路線の整備を実施するほか、道路施設の老朽化対策として西様似駅前橋補修工事を行い、橋梁の長寿命化に取り組みます。また、災害発生時における主要道路の通行止めに備え、国や北海道、近隣町と連携を図り、緊急時の避難道路・代替え道路の確保に努めます。

▽土地利用の推進
旧様似駅周辺エリア等の今後の活用について、検討委員会を設置し調査審議が進められていますが、今後の町全体の構想を網羅する中で、その考え方や方向性について検討を進めます。

▽移住・交流の促進
「関係人口」を創出するきっかけとして、SNSやふるさと納税等を活用した情報発信を行うとともに、移住体験住宅事業やリモートワーク・ワーケーションのモニター事業を実施します。また、地域おこし協力隊制度の積極的な活用や各種移住相談イベントの参加、オンライン移住相談等を実施することにより移住者や関係人口の増加を目指します。