- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道新ひだか町
- 広報紙名 : 広報新ひだか 2025年4月号
◆令和6年度開発商品
▽『4月発売予定』みついし牛とホエー豚と昆布のなかよしハンバーグ(チーズ入り)
《冬澤精肉店×3年生》
冬澤精肉店さんで販売しているハンバーグに、昆布を入れた商品を作成したいという話から、肉大好きな人が集まり商品開発を行いました。課題は昆布をどのような形で入れるかでした。初めは粉末にして添加しましたが、肉の味に負けてしまい、事業者との話から佃煮にして入れることにしました。子どもにもたくさん食べてもらいたいとの思いから、中にチーズを入れ完成しました。
今回、事業者と直接お話をしながら商品開発をさせていただき、多くの経験をさせていただきました。今後たくさんの方に食べてもらいたいです!
▽『4月発売予定』魚(ギョ)っとおどろく!特製煮付けたれ
《山﨑水産 仁一郎商店×3年生》
魚をおいしく食べるための煮魚のタレの開発を行いました。初めは、すぐに使えるストレートつゆを検討していましたが、話し合いの中で3倍希釈のタレが良いとなり、濃縮するか、単純に味を濃くするかを試行錯誤しました。昆布は存在感をしっかりと出したいと考え、大きめにカットして入れました。このタレでいろいろな魚を煮てもらい、新ひだか町近郊の魚のおいしさをより一層楽しんでもらいたいです。2年間地域の方々と協力して作り上げた商品が愛される商品になれば良いと思います。
▽『4月発売予定』ミルクジャム・ミルクコーヒージャム・ミルク&ストロベリージャム
《Peekaboo Crepe & Gelato×3年生》
昆布以外にも資源はたくさんある!ということを伝えたいと思い、その中でも乳製品の商品開発をしたいと考えていた私たちは、事業者との話し合いの中で、お土産にもできるような高級感のあるミルクジャムを作りました。通常のジャムとは違い、加熱しすぎると乳成分が固まってしまうミルクジャムはとても難しかったです。試食会でピカブーさんが作成したジャムを食べたときにプロの味にとても感激しました。
このプロジェクトを通じて、新ひだか町を盛り上げる動きを地域の方々にも広げていきたいと思います!
▽『発売日未定』昆布でできたせんべい こんべい
《みついし昆布(株)×2年生》
昆布を使用した手軽に食べられる商品としてせんべいの開発を行いました。思ったよりも難しく、厚さや乾燥具合により硬くなりすぎてしまい、とても大変でしたが、甘辛いタレをつけることで少し緩和することができました。この手軽に食べられる昆布を若い人たちにも味わってもらい、地域の方々に愛される商品になって欲しいと思います。
来年はさらに新しい商品を開発し静農ブランドを根付かせていきたいと思います。
《知ってもらうことの大変さを実感》
静内農業高校 食品科学科
2年 小笠原心音(ここね)さん
プロジェクトを通し成長したことは協力して取り組むことです。失敗も多くありましたが、事業者にご協力いただき、生徒同士で意見を出し合いながら商品を作り上げるのはとても貴重な経験でした。また、各地で商品を販売したときには、町や商品のことを知ってもらうことがいかに大変かを学びました。
来年はこの経験を生かし、静農ブランドが地域に、そして、全国に広がるよう地域の方々と協力し頑張りたいです。
《若い発想・ アイデアに感心》
山﨑水産 仁一郎商店
代表 山﨑幸宏(ゆきひろ)さん
静内農業高校生と商品開発を進める中で、学生たちの若い発想や私たちにはないアイディアに驚かされました。特に、昆布をそのまま入れるのではなく、炒って使うという斬新な発想に感心しました。試作を重ねるごとに商品が良くなり、学生たちは私たちの要望をしっかりと受け止めながら、真剣に取り組んでいる姿勢が印象的でした。
今後、プロジェクトが全国に広まり、観光客が増え、町が盛り上がることを期待しています。
《町の未来を担う人材へ》
静内農業高校 食品科学科
教諭 田中彩佳(あやか)さん
本事業も3年目を迎え、今年度も事業者と協働で開発に取り組んでまいりました。生徒はこの事業を通し、地域資源について深く学び、さらに、地域を盛り上げるための活動について自ら考え、行動できるようになりました。このような貴重な学びができる環境を整えることができたのは、町民の皆さまの支えがあったからです。
今後も町の未来を担う人材育成に向け、ご支援とご協力をよろしくお願いいたします。
《全国に誇れる特産品に》
コーディネータ (株)TAISHI(たいし)(札幌市)
ディレクター 嶋田健一(けんいち)さん
本プロジェクトでは、これまでに15商品を開発し、調味料や菓子、加工食品などを商品化してきました。現在は観光情報センターぽっぽでの販売をはじめ、地域の皆さまに親しまれています。これからも、全国に誇れるオンリーワンの特産品を目指し、ブランド自体をさらに磨き上げていきたいと考えています。また、静内農業高校を中心に、静農ブランドが地域に根付き、広がっていくことで、高校の魅力が全国に伝わっていくことを期待しています。
問合せ:静内庁舎まちづくり推進課
【電話】49-0294