- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道新ひだか町
- 広報紙名 : 広報新ひだか 2025年5月号
◆基本目標
先が見通せない社会においても、主体的に学び、夢や希望を持ち、多様な人々と協働しながら幸福な社会の担い手として成長できるよう、新しい時代にあった技術の活用と伝統、文化の継承を図りながら、全世代一人ひとりの個性や能力を育む生涯学習社会の実現に向け、教育行政を推進してまいります。
◆学校教育
(1)未来に活きる力の育成
▽学力向上の推進
・児童生徒に確かな学力を身に付けさせるため、学校、家庭、地域、行政が一体となった取組の推進。
・中学校区を単位とする「学力向上推進ブロック」の取組の充実。
・授業改善を重点とした研修などへの積極的参加の促進による、教員の資質・能力の向上を図る。
・授業と関連を図った家庭学習の習慣化に向けた取組の推進。
・「家庭学習強化期間」の設定やオンライン学習サポートの実施。
・長期休業期間中の補充的学習「公設学習塾」を通した学習環境づくりの充実。
▽情報活用能力の抜本的な向上
・GIGAスクール構想の第2期に基づいた一人一台タブレット端末の更新および利活用の推進。
・新たな学習用デジタル教材の導入および学習指導の充実。
▽ふるさと教育の充実
・地域を活用したふるさと学習の推進。
・「馬」と触れ合いながら学ぶ教育活動の推進。
▽外国語(英語)教育の充実
・小学校での英検ESG 、中学校での英検IBA の実施。
・外国語指導助手の配置やデジタル教科書の活用を通した、外国語の学習活動の充実。
(2) 豊かな心と健やかな体の育成
▽「特別の教科 道徳」(道徳科)の充実
・家庭や地域と連携した体験的な学習活動「特別の教科道徳」による考え、議論する授業づくりの推進。
▽家庭生活習慣の確立
・早寝・早起き・朝ごはん、運動や生活リズムチェックシートの活用の推進。
・電子メディアの節度ある利用を促すアウトメディアチャレンジの取組を通じた望ましい生活習慣の確立。
▽体力・運動能力向上の取組の充実
・全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果に基づいた、体力向上プランの立案。
・体力向上活動サポーターの活用。
▽特別支援教育の充実
・一人ひとりの個性に応じた指導・支援の充実。
・こども家庭センターなどの関係機関と情報共有・連携を図った切れ目のない教育支援。
・「効果的かつ効率的な巡回指導の実施に向けたモデル構築事業」を活用した、巡回指導体制を確立。
▽健康安全教育などの充実
・健康教育の実施と関係機関・団体との連携による交通安全教育、防犯・防災教育の推進。
・熱中症対策を含めた危機管理体制の充実。
▽学校給食と食育の充実
・栄養バランスのとれた学校給食の提供と食育の充実。
・学校給食の目的や意義の理解を広めるため、定期的な給食試食会を実施。
・学校給食費の保護者負担を軽減。
・給食を安定的に提供するための施設整備を実施。
・静内農業高校へ給食を提供し、生徒の健全な心身の発達を促す。
▽いじめ、不登校および児童虐待などへの取組の充実
・いじめ防止基本方針に基づく、組織的で迅速な対応。
・学校と関係機関との連携による、一人ひとりの状況に応じた相談、指導および支援による不登校の未然防止や解消を図る。
・児童虐待解消に向けた子どもの生命を守ることを最優先とした組織的対応。
・スクールソーシャルワーカー新設による不登校などへの対応。
(3)学校力の向上
▽小中学校と高校・特別支援学校などとの連携の推進
・町内にある高校や特別支援学校との情報共有や研修などによる交流の活性化。
▽学校と地域との連携の推進
・学校が地域と一体となって、児童生徒の学びや成長を支援するための学校運営協議会を活性化させ、地域に開かれた学校づくりを推進。
(4)教育環境の整備・充実
▽学校における働き方改革の推進
・町立学校における働き方改革アクション・プランに基づき、学校運営体制の見直しを図る。
・一斉配信メールや校務支援システムを活用した、校務DXによる効率化の推進。
▽教育委員会による支援の充実
・就学援助制度の現行の認定基準を維持。
・学校教育研究活動の推進や学校教育における課題解決のための研究活動の支援。
・グローバル社会を見据えた人材育成を図るための、実用英語技能検定料の助成制度を継続実施。
・経済的理由により就学困難な状況にある学生などに対する給付型奨学金の支給。
・町内の高校に就学する生徒に対し、通学費助成および通学バスの運行などの支援を継続実施。
▽学校教育施設の適切な維持整備の推進
・小中学校の将来的な再編整備を見据えた校舎などの維持整備を実施。
▽部活動の地域展開の推進
・子どもたちがスポーツ・文化芸術活動に親しむ機会を確保するため、部活動の地域展開を推進。
◆社会教育活動
・文化体験やふるさと教育、多世代交流学習などの多様な教育事業の推進。
・生涯学習人材バンク制度を活用したコーディネート機能を強化することによりコミュニティ・スクールの活性化を図る。
・新ひだか町社会教育施設個別施設計画による学習環境の充実と適切な維持管理を実施。
◆芸術文化活動
・町民芸術祭をはじめとする文化事業の支援。
・幼児・児童・生徒芸術鑑賞事業など、町民が芸術文化に触れる機会の充実。
◆読書環境・読書活動
・幅広い世代の読書活動を推進するため、多様な事業を実施。
・オリジナル絵本制作事業など、開館10周年記念事業を企画・実施。
・学校への司書派遣などの、学校図書館支援・連携強化や、児童館、高校などとも連携した、若い世代の読書習慣の形成を促進。
◆文化財保護・博物館活動
・郷土資料を用いた展示や講座など、郷土の姿を学び、愛着を深めることができる事業の実施。
・特別展や企画展など開館10周年記念事業を企画・実施。
・郷土資料の適切な管理や成果の公開および国指定史跡「シベチャリ川流域チャシ跡群」の計画的で適切な保存管理。
◆アイヌ政策
・アイヌ文化の次世代継承に関わる活動場所として「新ひだか町アイヌ文化交流センター」を開設。
◆スポーツ振興
・町民が生涯にわたり健康で健やかに過ごすことができるよう、各世代に応じたスポーツを推進。
・関係機関と連携したスポーツ人口の拡充。
・町民の誰もが気軽に馬と触れ合い、乗馬ができる教育施設としてライディングヒルズ静内の有効利用を図る。
◆むすび
すべての人が生涯にわたって学び続ける意欲を持てる特色と魅力に満ちた社会の実現を目指して全力で取り組んでまいりますので、町民の皆さまのご理解とご協力を心よりお願い申し上げます。
◎教育行政執行方針の全文は、町公式ホームぺージをご覧ください。
※二次元コードは広報紙5ページをご覧ください。