くらし 「町内会」を自分ごとで考える!「町内会活性化セミナー」開催しました!

日時:12月7日(土)13時30分~15時30分
場所:めむろーど

「若い世代も参加したくなる町内会」と題し、町内会活性化セミナーを12月7日(土)にめむろーどセミナーホールで開催しました。当日は、町内会役員と役場の地域担当職員を対象に81名の方にお集まりいただきました。
会場内は講師の株式会社KITABA酒本宏(さけもとひろし)氏の有意義な講演と、うなずく皆さんの真剣な眼差しにあふれていました。
セミナーは主催者である手島町長のあいさつのあと、第一部は酒本先生の講演、そして、第二部には参加者全員によるワークショップを行いました。

■主催者あいさつ 手島町長
町内会を取り巻く環境は大変厳しく、令和6年4月の加入率は51.1%と今後のあり方を考える機会が必要です。
今年の8月から9月にかけて、町内会連合会主催の「町内会の今後を考える座談会」では、16町内会、43人の参加がありました。私もオブザーバーとして参加し、町内会長たちからそれぞれの課題や現状などの情報を収集することができ、若い世代の町内会離れや町内会のあり方が分からないなどといった悩みや課題が浮き彫りとなりました。
今回のセミナーは、町内会役員と地域担当職員を対象に、現状やあり方を「自分ごと」として考える機会にするため開催をするとともに、酒本先生の講演のあとにはワークショップも行うので、役員と若い世代の意見交換が活発に行われることを期待しています。

■市街地町内会連合会あいさつ 白銀会長
町内会がやるべきことは「安心安全で幸せ感のある地域をつくる」ことです。このために「防災」「生活環境の改善」「会員相互の親睦」が必要であり、これらの充実を目指しますが、その過程で「若い世代」の要望に対応することが大切なことであると考えます。
今回は、役場の若い世代である地域担当職員にも参加してもらうということで若い世代の視点から様々な意見をもらいたいと思います。
また、今回のセミナーは「役場や市街地町内会連合会が本気で町内会活動の活性化を目指す大きく確かなのろし」と考えていますので、このような機会に感謝しており、今後も役場と一体となって町内会活動を推進していきたいと思います。

■講演 若い世代も参加したくなる町内会
講師:株式会社KITABA 酒本宏さん
多くの自治体の町内会をはじめとしたコミュニティづくりに関わらせていただいています。
今の町内会活動は、町内会が誕生した1940年代からほとんど変わっていなく、60~80代の役員世代が考える活動と、20~40代世代の現役世代が求める活動には大きな差があり、若者とのつながりが持てていないことが加入率低下の大きな要因であります。
そのため、今後の町内会運営は「若い世代が必要と感じる運営に変える必要がある」。変えるためには、ニーズを把握するための意識調査やデジタル化、組織運営の見直しなどの取組の整備が必要です。
また、コロナ禍を経て孤独を抱える若者が増えている現状であり、ハロウィンパーティなどの若い世代向けのイベントを積極的に行う町もあります。(以下事例紹介を参照ください)
「町内会が向かなくてはならないのは住んでいる方のニーズである。町内会活動は難しいが、多様な運営を考えて町内会を見つめなおしてほしい」。芽室町の町内会のあり方について一緒に考えましょう!

■若い世代向けの全国事例を紹介!!~講演の中で酒本先生が紹介した3つの全国事例~
▽事例(1)「横浜市港南区美晴台自治会」
自治会の様々な団体や組織が「子ども向けの活動」を盛んに行う
「ハロウィンイベント」や「道の名前をつけるワークショップ」など
→「子育てに良いまち」と評判を呼び、空き家に子育て世帯が次々と入居するように!土地の地価も上昇し住宅地としても価値が高くなった!

▽事例(2)「堺市錦綾校区自治連合会」
役員は、高齢者と若い世代を半数ずつにし、会長がそれぞれの世代のつなぎ役を担いながら、「若い世代向けのイベント」を開催「花見でマグロの解体ショー」や「eスポーツ含めたヨガやゴルフなどのスポーツカーニバル」など
「若い世代も楽しめるが、老若男女問わず参加できる内容に!」

▽事例(3)「川崎市高津区」
地域に住む若い世代の関心が高かった「フリーマーケット」を企画!
企画・運営するメンバーを募集して、町内会に関わってもらうきっかけに!
出店者の募集やイベント周知も未加入者に周知をし、たくさんの方に活動を知ってもらう!

「ワークショップ」や「参加者アンケート」などの内容は…
本紙P42をご覧ください!
市街地町内会「元気かい?」で紹介しています!