くらし 第54回日本農業賞-芽室町生食スイートコーン生産組合が優秀賞を受賞

■日本農業賞とは
NHKとJA全中、JA都道府県中央会が主催して、日本農業の確立をめざし、意欲的に経営や技術の改革にとりくみ、地域社会の発展にも貢献している農業者と営農集団を表彰しています。(JAグループHPより)

■高品質なまま空輸する技術が評価
第54回日本農業賞の集団組織の部において、芽室町生食スイートコーン生産組合が優秀賞を受賞しました。参加区分には、個人経営の部と集団組織の部があり、個人経営の部では、過去に矢野征男(やのゆくお)さんが芽室町から受賞していますが、集団組織の部における受賞は町として初の快挙。組合設立50周年を迎えた昨年に初めて応募した結果、見事な成果を収めました。
2023年の実績として、芽室町では「ゴールドラッシュ」という品種のスイートコーンを902トン生産しており、その品質の高さが評価されています。組合は「産地のおいしさをそのまま」という理念を掲げ、収穫から24時間以内に「朝もぎトウモロコシ」を真空予冷機を用いて関東圏と関西圏へ当日空輸しています。この真空予冷機は、気温が高いとスイートコーンの呼吸が活発になり、栄養が消費されるため、品質が低下するのを防ぐために重要な役割を果たしています。
さらに、2022年からはレトルトコーンの製造・販売にも取り組んでおり、この新たな試みも受賞の要因となりました。
宮田組合長は、「事務局と二人三脚で一緒に取り組んで得た賞。芽室のコーンは全国でトップレベルなので、町民の皆さんも一緒に芽室のコーンを盛り上げていきましょう」とコメントし、地域の誇りであることを強調しました。
また、事務局として受賞までを支援したJAめむろ農産部青果課もこの成果を喜び、同課の沼田さんは「徹底した品質管理がなければ実現しなかったこと。高い意識と技術が評価されてうれしい」と述べ、組合の努力と成果を称賛しました。
この受賞によって、芽室町のスイートコーンのブランド力がさらに高まり、より多くのご家庭の食卓に並ぶことを期待しています。
受賞おめでとうございます。